足首を捻挫を経験した後に、スポーツを始めるときに足首が何となく不安定に感じたことはりませんか。そんなときは足首サポーターの出番かもしれません。
でも足首のサポーターってたくさん種類があって、どんなものを、どこで手に入れればいいのか分からない人も多いと思います。
そこで今回は足首の捻挫を経験し、治療後スポーツに復帰するときに使えるサポーターについてご紹介します。
捻挫についての解説や、足首サポーター使用時の注意点などもお伝えしますね。
足首サポーターの捻挫治療後の使い方を解説する前に
足首とは医学用語では足関節(そくかんせつ)と呼びます。
足関節は下腿にある脛骨(けいこつ)と、それから足部にある距骨(きょこつ)の間にある関節です。
真正面から見るとこんな感じ。
横から見るとこんか感じ。
そしてこの足関節には小さい靭帯がたくさん付いています。
この図でいうと白い帯みたいなものは全て靭帯です。
靭帯は関節が過度に動きすぎることを止める役割があります。
次に捻挫とは一体どういう状態なのでしょうか。
Wikipediaに捻挫はこのように書かれています。
骨と骨を繋ぐ可動部関節周辺部位の損傷、関節を包む関節包や骨と骨を繋ぐ靭帯及び軟部組織(内臓・骨以外の総称)を損傷した状態を指す。
関節に、生理的可動許容範囲を超えた動きが強要される為、関節周囲の組織の損傷は大なり小なり必ず起こる。
多くは損傷に連動して患部に痛みや腫脹、熱感等の炎症を引き起こす。
引用) Wikipedia「 捻挫 」
分かりやすい例でいうと、足首をぐねって起こす捻挫がありますよね。サッカーやバスケットボール、テニスで起こりやすいですし、ランニング中にも起こります。
このときには足関節の外側にある前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)や踵腓靭帯(しょうひじんたい)などが損傷、または断裂して捻挫を起こします。
(C) rob3000/123RF写真素材
スポンサーリンク足首サポーターの効果は?
捻挫で足首周囲の靭帯を損傷したり断裂したら、治療後にも足首はゆるくなっている感じがします。そのゆるい感じの足関節を、サポーター使用によって安定させることができます。
ただし、いくら安定力が得られるといっても、サポーターが元々の足首の状態にしてくれるわけではありません。
また足首サポーターの選び方、付け方によっては正しく機能しない場合もありますので注意が必要です。
スポンサーリンク足首サポーターはどこで購入する?
一般的なものであれば近所のドラッグストアやホームセンターに行けば見つかるでしょう。
ただし専門的なものが欲しい、もっと違う種類を探したい場合は、Amazonや楽天市場で見ればたくさん見つかります。
また次に述べますが、一部の足首サポーターは病院や医院、クリニックで手に入れることもできます。
スポンサーリンク足首サポーターは病院では保険適用で処方される?
既製品の足首サポーターは病院や医院、クリニックで保険適応で処方可能です。ただし最近知り合いが受診したクリニックでは、保険適用されず自費でした。
その点に関して周りの理学療法士の友だちに聞いたり、インターネットで調べると、保険適用で処方していない病院や医院、クリニックも散見されます。病院によるみたいですね。
このあたりは処方されるときに確認すればいいでしょう。
病院の保険で処方されるものは、治療上の観点から必要であるから処方するわけですが、治療用のサポーターであることが多いです。
ですから「スポーツで使用する」など、パフォーマンスに適した機能のサポーターを求める人は、後ほどお伝えするスポーツでも使える足首サポーターを選びましょう。
スポンサーリンク足首サポーターとテーピングは違う?
捻挫に対して足首サポーターと同じ効果が期待できるものとしてテーピングがあります。
では足首サポーターとテーピングは違うのかというと、テーピングの巻き方次第で効果が変わると考えてください。
今回は足首サポーターのお話ですので、テーピングの巻き方については詳しくお伝えしませんが、要はテーピングでも正しく巻けば足首サポーターに勝るとも劣らない効果が得られます。
ただしここでふたつ問題が。ひとつはテーピングは毎回巻く必要がありますので、めちゃくちゃ大変です。専属のスポーツトレーナーが四六時中近くにいればいいのですが、そんな一般人はいません。
もうひとつはテーピングは意外と高いです。スポーツ現場のようにチームから費用がでる場合はいいのですが、個人で毎日巻くというのは現実的ではありません。
ですから「これから柔道の試合がある」など急を要する場合以外には、足首サポーターを使用すればいいでしょう。
スポンサーリンク足首サポーター通販で買えるものでおすすめは?
では病院で処方されるもの以外で、通販で買える足首サポーターでおすすめのものをいくつかご紹介しますが、ひとつだけ注意点を。
現在足首の捻挫を治療している人は必ず医師の指示に従ってください。以下でおすすめするのはあくまで足首の捻挫の治療が終わって、スポーツに復帰する際におすすめのものです。治療上の観点で述べているものでありません。
足首サポーターおすすめは?
最近そう聞かれたときにおすすめするのはZAMST(ザムスト)です。
元々は医療メーカーとして整形外科向けに開発していたノウハウで、近年サポーターやテーピング、アイスバッグなどを販売しています。
足首用ならA1(ショートとミドル、違いは長さ)、A2とソフトタイプのFA-1があります。
固定力は「A2>A1(ミドル)>A1(ショート)>FA-1」となっています。
使い分けとしては、
- A1(ショート):足首の内反の抑制に
- A1(ミドル):足首の内反のしっかりとした抑制に
- A2:足首の内反・外反の抑制に
- FA-1:足首の軽い圧迫・保護に
引用) ZAMSTホームページ 商品一覧
となっています。
捻挫をした後で動くのが怖くて、軽く固定したいのであればA1(ショート)、少し強めに固定したいのであればA1(ミドル)、内反も外反(=内反の逆に曲がる)も固定したいのであればA2、ケガの予防ならFA-1という感じでしょうか。
ご自身の症状と使用目的に合ったものを選択してください。
足首サポーターでサッカーにおすすめは?
サッカー用の足首サポーターとしては、サッカー用に開発されたフィルミスタアンクルがおすすめです。こちらもZAMSTですね。
足首サポーターでバスケにおすすめは?
バスケ用というのは日本ではなかなかないのですが、アメリカではこちらの商品が人気のようですね。
足首サポーターでランニングにおすすめは?
最後はランニング用です。
ランニングやジョギングには、先ほど紹介したザムストのFA-1か、ザムストの足首用でもう少し軽く圧迫・保護できるボディーメイトという商品がありますのでそちらをおすすめします。
筋肉のサポートということなら、股関節サポーターのおすすめをご紹介したときにもお伝えしましたが、ワコールが開発したこちらのソックスをおすすめします。
上でご紹介したカチっと固定するタイプの足首サポーターとは違い、テーピングで筋肉をサポートされているような感じですかね。その分動きやすさがアップします。
足首サポーターの巻き方は?
足首サポーターの巻き方はそれほど難しくありません。ぐるっと巻いて絞めるだけです。
巻き方は病院で処方してもらうのであれば病院で教えてもらえますし、ドラッグストアや通販で購入したのであれば説明書がついてますので心配することはないでしょう。
コツとしては、巻く時にはやや強め(きつめ)にしてください。
「きついのが嫌なんです」とおっしゃる人もいるのですが、サポーターは固定をサポートしてくれないと意味がありません。
ですから、ゆるく巻くよりも、ややきつく巻く方がいいです。
あと1日の中で、何度か巻き直すのも重要ですね。朝に巻いて動いていると、知らず知らずのうちに少しゆるくなっています。
気がついた巻き直すようにしてください。
ただし、捻挫の急性期に処方されるサポーターを、腫れがひどいときにきつくしめると余計に腫れや痛みが強くなる場合もあります。そのあたりは医師に状況をしっかり診てもらって指示を仰ぐようにしましょう。
スポンサーリンク足首サポーターは寝る時に外す?
患者さんから、時々この質問があります。朝起きた時から、入浴時以外寝る時までは着けておいた方がいいことは何となく分かりますよね。
「じゃあ寝る時は?」ってなるのですが、私は着けておいた方がいいとお答しています。
寝ながら歩く人はまずいませんが、寝ている間にも足首は動きます。
もし痛む方向に動かしてしまったら・・・?実際起きたら余計に腫れて痛みがひどくなる方もいらっしゃいます。
皮膚がかぶれて大変だったり、着けていると気になって眠れないなど、何か事情がない限りは装着して就寝した方がいいと考えます。
スポンサーリンク足首サポーター使用時の注意点
痛みが強い捻挫の場合、少しごついサポーター(装具はこれに当たると思う)を病院で処方されることがあります。
ごつい→固定力が強い・動きにくい・着脱しにくい
とも言えますので、着脱は少々面倒になるかもしれません。
またごついサポーターを使用すると、履物は選ばないといけませんので、おしゃれをしたい女性には頭が痛い問題です。
巻き方のところでもお伝えしたように、少しきつめに絞めることと、定期的巻き直すこと、これも守ってくださいね。
あと小さいことですが、使い古すとマジックテープがくっつきにくくなってきます。
そうなるとサポーターの機能を発揮できなくなりますので、買い替え時だと思います。
以上、参考になれば幸いです。