股関節にはたくさんに筋肉がありますが、今回は股関節の外旋に関わる深部外旋六筋についてお伝えしていきます。
深部外旋六筋の名前の通り、6つの筋肉があるのですが、6つの筋肉とは、
- 梨状筋
- 内閉鎖筋
- 外閉鎖筋
- 上双子筋
- 下双子筋
- 大腿方形筋
です。
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深部外旋六筋は、ひとつずつは小さい筋肉ですが、非常に重要な働きをします。(ってどの筋肉でも言ってるような気がしますが^^;)
では1つずつみていきましょう。
梨状筋
外旋六筋の中では最も重要な筋肉と言えるでしょう。
仙骨の前面、大坐骨切痕の縁、仙結節靭帯から起こり、大転子に伸びていきます。
理学療法士の中島卓也先生が、梨状筋について動画で分かりやすく解説されていますので、そちらもご覧ください。
梨状筋が大事と言ったのは、外旋以外に寛骨臼に大腿骨頭をひきつける役割もあり股関節固定にも作用します。
股関節痛の患者様の中には、梨状筋に痛みがある方も多いですよ。
これとは別に「梨状筋症候群」といって、殿部の奥の方に痛みとしびれが慢性的に続く症状の原因になることもあります。
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内閉鎖筋
閉鎖孔に張る閉鎖膜から始まり、大転子で終ります。
内閉鎖筋も梨状筋と同じく、大腿骨頭を寛骨臼に保持することを補助します。
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外閉鎖筋
起始は閉鎖膜で、停止は大腿骨の転子窩となります。
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上双子筋
坐骨棘の後面から始まって、大転子の内側に終ります。
上双子筋はなんと、欠如している人がいます^^; でも普通に生活はできます。
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下双子筋
坐骨結節上部から起こって、大転子の内側に止まります。下双子筋は上双子筋とともに、内閉鎖筋の働きを助けます。
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大腿方形筋
最後は大腿方形筋。
坐骨結節に起始を持ち、停止は大腿骨の方形筋結節にあります。
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まとめ
外旋筋群はかなり深部にあり、 自分でマッサージすることが難しいです。またアキレス腱や太ももの筋に比べると、意識的にストレッチすることも少ないです。
でもしっかり働いてくれているので、放っておくと痛みを伴うことになります。