大腿筋膜張筋って聞いたことはありますか。ちょっとマイナーですけど、かなり重要な筋肉なんです。
今日ご紹介するのは大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)です。
先日お伝えした大殿筋や中殿筋、小殿筋に比べると、少しマイナーな筋肉ですが、姿勢や歩行に関しては、大切な役割を担ってくれています。
股関節や膝関節に痛みを抱える方は股関節の外側に痛みを抱える方が多いのですが、その外側の痛みは大腿筋膜張筋が原因であることもあります。
そういう意味でもすごく重要なことが分かりますね。
では早速大腿筋膜張筋の解剖をご紹介します。
目次
大腿筋膜張筋の解剖
股関節やや近位の外側にあります。
筋肉自体はそれほど大きくありませんが、そこにつながっている腸脛靭帯という太くて堅い靭帯が、股関節や膝関節に大きな影響を与えてきます。
膝関節がO脚になっている方には、特にこの腸脛靭帯が張っている方が多いです。治療のときに触ったら、痛がることが多いです。
この筋肉は、腸骨稜、上前腸骨棘、大腿筋膜から始まって、腸脛靭帯に止まります。
股関節を外に開いたり(外転)、曲げたりする(屈曲)のに働きます。
大腿筋膜張筋は歩行時においては、踵接地後、片脚立位になる前後でよく使われます。ちなみに中殿筋とよく似ていますよね。