温痛覚障害とは?日常生活で注意すべきことも詳しく解説します

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今回は感覚についてのお話です。

感覚って意識することはあまりないですが、すごく大切な仕事をしています。

その大切な仕事とは一体何でしょうか?

温痛覚障害とは?日常生活で注意すべきことも詳しく解説します

私たちは何かに触れたとき、なぜ熱いとか、冷たいとか感じるのでしょうか。

じっくり考えたことがある人は皆無だと思います。

感覚があることによって浴槽のお湯が熱いか冷たいか分かりますし、誰かに触れられたかも分かるわけです。

お風呂のお湯でいえば、温度が分からないとえらいことになるのは明白です。

このように感覚はただ触れたことが分かるというだけでなく、人間の危険回避にも重要な役割を果たしています

感覚は表在感覚、深部感覚、複合感覚などの様々な分類に分けられます。

  • 表在感覚:触覚や温度覚、痛覚(温度覚と痛覚をまとめて温痛覚ということもある)など。普通「感覚」といえばこの表在感覚を指す。
  • 深部感覚:関節がどんな状態になっているのかを感じる感覚。
  • 複合感覚:二点識別覚や皮膚書字覚など、やや高度な感覚。

今回は表在感覚の中の温度覚と痛覚について詳しくご紹介いたします。


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表在感覚とは?

表在感覚とは、皮膚などの受容器が刺激を受けることで起こる感覚のことです。これには先ほど申し上げたように触覚や温度覚、痛覚があります。

普段、私たちが物を触って感じる感覚がこれにあたります。例えば熱い、冷たい、柔らかい、とがっていて痛いなどの感覚です。

では感覚はなぜ感じるのでしょうか?

少し難しい話になるのですが、感覚を感じる理由を説明します。

人間の身体には、伝導路という神経が伝わる道が多く存在します。

伝導路については、痛み止めの薬の話をしたときに少し触れましたね。

参照)運動やリハビリ時に痛み止めの薬で痛くなくても解決になっていない

たとえば、お茶が入っているコップを持ったら「熱い!」と感じた場合の感覚は、どのようにして身体の中を伝わっているのでしょうか。

まずコップを触ることで情報は手から身体に入り、その情報は感覚神経を通り脊髄の後角へ入ります。

その後、反対側の外側脊髄視床路(がいそくせきずいししょうろ)を上行し視床後腹側角(ししょうこうふくそくかく)にいきます。そして内包後脚(ないほうこうきゃく)を通って大脳皮質感覚野(だいのうひしつかんかくや)にいきます。

その結果、コップは熱いと感じるようになるのです。

先ほど「温度覚と痛覚をまとめて温痛覚ということもある」とお伝えしたのですが、温度覚と痛覚は同じ伝導路のため温痛覚とまとめられていることが多いです

外側脊髄視床路、視床後腹側角、内包後脚、大脳皮質感覚野、えらい難しい言葉がでてきましたね。

これらは専門用語なので詳しい部位は覚えなくても結構です。

とりあえず、「熱いのとか、痛いのは、脊髄を通って脳にいくんだな」と、それだけイメージしておいてください。


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どうなると感覚が分からなくなるの?

感覚が低下する理由として、先ほどご説明した伝導路の一部に問題が起こると感覚障害が生じます。

そのため皮膚に問題が起こっても感覚は低下しますし、伝導路の脊髄や、感覚を統合する脳に問題が起こっても感覚は低下します。

感覚に障害が起こりやすい病気として、脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患がありますが、脳血管疾患になったからといって感覚が低下するわけではありません。

感覚の伝導路と関係のある部分に障害が起きることで感覚が障害されますので、脳血管障害でいえば感覚の中枢である視床に疾患が起こると感覚障害が起こる可能性があります。


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感覚が低下したらどんな危険が潜んでいるの?

温痛覚が障害された場合は日常生活では注意が必要です。

温痛覚の障害は温度や痛みを感じづらいということです。

温度覚が低下している方は特に冬場に気をつけなければなりません。

なぜか分かりますか?

温度を感じづらいということは熱さが分かりません。

冬場はコタツやホッカイロを使う機会が多いですが、温度を感じづらいため火傷をする恐れがあります。

また火傷をしてしまったとしても、痛覚も低下しているため痛みが感じづらいです。

そのため気づくまでの時間が遅れ、結果として火傷による障害が大きくなってしまいます。

また痛覚が鈍くなっている場合、足首をぐねったり、膝を痛めたりしても痛みを感じにくいので、ケガが大きくなる危険性があります。

皮膚に傷などのトラブルがあっても分からない方も多いですね。

トラブルを予防するには?

温痛覚の低下が原因で、トラブルが起きる前に予防するにはどうすればいいのでしょうか。

方法は簡単で以下の2点を確認してください。

  1. 温痛覚が低下しているのはどの部位か
  2. どれくらい低下しているのか

温度覚と痛覚は同じ経路なので、痛覚で確認すればいいでしょう。

たとえばリハビリでは針を使って確認します。

針で表在感覚が鈍っている部分を軽く刺していきます。温痛覚の低下があると針で刺された痛みを感じにくくなります。(全く感じない場合もあり)

感じにくい範囲が、温痛覚が低下している範囲です。

どの部位がどれくらい鈍いのかを把握しておけば、ある程度事故は防げるでしょう。

まとめ

今回は表在感覚の温痛覚についてご紹介しました。

感覚は皮膚や脳へつながる伝導路、そして脳の一部が損傷しただけときに低下しますが、そのきっかけになるのは脳血管疾患など大きな病気になったときです。

温痛覚の低下により日常生活ではさまざまな危険にさらされる可能性がありますので、身体のどの部分の感覚が、どれくらい低下しているのか把握をすることが大切です。


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