つらい腱鞘炎の痛みにおすすめのサポーターは?今回は手首と親指のサポーターのおすすめをご紹介します。効果や使用時の注意点など、腱鞘炎でお悩みならぜひ最後までご覧ください。
先日地元の友人Mくんに子どもが産まれたので会いに行っていたのですが、そのとき友人Mくんからこんなことをいわれました。
友人M:最近嫁さんが赤ちゃんを抱っこする時間が長くて手首と親指あたりが痛くなってんねん。
私:子どもが小さくて抱っこする時間が長いとけっこう起こるよなぁ。育児中のママからよく聞くわ。
友人M:かといってまだ子どもが小さいから抱っこをやめることなんて不可能やし、なんかええサポーターとかないの?
私:股関節ならわかるけど、手首のサポーターはわからんわ。
友人M:じゃあ、なんかええのがないか調べてくれへん?
私:そんなんAmazonで評価とか見て買ったらええやん。
友人M:いやいや、あんなん信じられへんから実際に買ってみんとな。また教えてな。あっ、そうや。ブログにまとめたらええんちゃう。そしたらオレら以外にも役立つやん。うん、そうしよ。
私:・・・。
こんな感じでとんとん拍子に話が進みまして、私が購入して調べることになりました。以下は友人(悪友?)Mとのやりとりをまとめたものです。
友人Mには直接伝えましたが、育児などで腱鞘炎でサポーターを使うときには注意しないといけない点もありますので、そのあたりも全部書いていきますね。
腱鞘炎とは?なぜ痛みが起こるのか、その原因は?
腱鞘炎におすすめのサポーターを紹介する前に、腱鞘炎というケガ(病気)について理解されていますか?サポーターを使う意義を考えるときに、腱鞘炎が起こるメカニズムを頭に入れておいた方がいいので、簡単に腱鞘炎についてご説明します。
腱鞘炎とは「腱(けん)」の「鞘(さや)」の「炎症」です。
まず腱とは筋肉の両端部分にあるスジ状の部分です。いわゆるみなさんがおっしゃっている「すじ」とはちょっと違います。おそらく「すじが違って・・・」と表現しているのは筋肉の本体です。だって「すじ」を漢字で書くと「筋」ですからね。ごちゃごちゃいうよりイラストを見た方がわかりやすいですね。
つまり筋肉の端っこにある細い腱が鞘の部分で起こる炎症により痛みが発生するということです。
鞘とは筋肉の腱が通るトンネルのようなもので、わかりやすくいうとベルト通しのようなののです。
このトンネルがあることにより、腱は動かないように固定されますし、動く方向が定まるので力を発揮しやすくなります。一方でトンネル内(腱鞘の内側)にはあまりスペースがないので、行ったり来たりを繰り返すとそこで熱が発生します。これが腱で起こる炎症の原因です。
手首や親指で起こる腱鞘炎では長母指外転筋と短母指伸筋というふたつの筋肉が関わっていて、これらの筋肉が通る腱鞘で痛みが起きています。
親指で起こる腱鞘炎はドケルバン病(ド・ケルバン腱鞘炎、狭窄性腱鞘炎)とも呼ばれています。あとばね指って聞いたことがありますか?ばね指も腱鞘炎のひとつです。
腱鞘炎は最初は痛みではなくだるさから始めることが多いです。なんとなく手首のあたりのだるさを感じながらも放っておくことによって症状が進行し、最終的に痛みに変わってしまいます。
腱鞘炎の原因としては今回友人Mから相談があった赤ちゃんの抱っこや、パソコンのキーボードやマウス操作、最近ではスマートフォンの使いすぎが原因になることも多いです。特にスマートフォンを親指ばかりで操作する人は要注意ですよ。
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腱鞘炎はサポーターをすれば治る?効果は?
腱鞘炎とサポーターの関係を語るときに重要となるのはその効果です。
インターネットで調べるとあたかもサポーターを着用すれば腱鞘炎が治るような表現をしている記事も散見されますが、正直に申し上げるとサポーターを着けただけで腱鞘炎は治りません。
友人:おいおい、それじゃあサポーターをする意味なんてないし、この記事もウソをいうてるんか。
私:いやそれは半分正解で、半分不正解やわ。
サポーターは薬や注射のように腱鞘炎を治すことはできません。ですから「腱鞘炎はサポーターで治す」ことはできません。あと付け加えるならこれは三角線維軟骨複合体損傷(TFCC)、手根管症候群、橈骨遠位端骨折や尺骨遠位端骨折・手根骨の骨折など骨折後の痛みの場合でも同じです。
ただしサポーターをつけていれば物理的な固定や安定(=保護)は得られます。これは間違いありません。ですから適切なサポーターを選べば手首の負担を軽減すること可能です。
腱鞘炎の治療は安静がメインとなりますが、炎症が強い場合にはアイシングや投薬、ステロイドの注射なども組み合わせます。痛みが強くて長引く場合には必ず医師の診察を受けて、判断を仰いでください。
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手首サポーターはどこで購入する?
手首のサポーターはどこで購入すればいいのでしょうか。
普通に考えるとドラッグストア(大きめの薬局)やホームセンターだと思うのですが、ドラッグストアやホームセンターで売ってるサポーターってあんまり種類がない上、普通のやつしかないんですよね。固定性の強いものや、スポーツでも使えるような専門的なものは売っていません。
普通ってのがわかりにくければ、白っぽい、いわゆるサポーターを想像してもらえればいいです。まあわからなければ一度ドラッグストアやホームセンターに見にいってみてください。
私のおすすめはAmazonや楽天市場などの通販です。種類がめちゃくちゃ多いので、欲しいものが見つかるはずです。試着ができないのがマイナスポイントですが、そのあたりは口コミや評価を参考にするしかないですね。
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手首や親指のサポーターは病院では保険適用で処方される?
一般的な手首サポーターは病院や医院、クリニックでも保険適用で処方されることもあります。
ただし全ての病院において保険適用で処方しているわけではありません。中には診療は保険を使って、サポーターは自費で購入する場合もあります。このあたりは事前に確認するしかありません。
あと病院で処方される手首サポーターはけっこう簡素な既製品が多いです。これはさっきお伝えしたドラッグストアなどで売られているもとと同じだと考えればいいでしょう。
赤ちゃんを抱っこするなど、育児中のお母さんで強固な固定や保護が欲しい場合にはおそらく無力だと思いますので、その場合はもう少し頑強な手首サポーターを買うことをおすすめします。
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手首や親指のサポーターを選ぶときの注意点
手首のサポーターを選ぶときには以下の点に注意してください。
できればひとりで着け外しができるものを選ぶ
サポーターを着脱するとき、両手が使えるかどうかはすごく重要です。
足首のサポーターであれば両手が使えますが、手首や親指のサポーターは片手で巻かないといけません。いつも誰かが近くにいて着脱を手伝ってもらえればいいのですが、誰も手伝ってくれないときも現実的にはあるでしょう。
そう考えれば着脱はひとりでできるものを選びましょう。
着用は長時間に及ぶので着け心地は意外と重要
手首や親指のサポーターは寝ているときと炊事やお風呂など水を扱うとき以外は装着している可能性があります。(※就寝時にも着けておく人もいる)
そこで問題となるのが皮膚のトラブルです。特にお肌が弱い人はすぐにかぶれてしまって、サポーターを購入してもすぐに使えなくなる可能性があります。ですから肌触りがよくて、着け心地がよいものを選びましょう。
注意が必要なのはゴムアレルギーの人。天然ゴムを使用したものもあるので、ラテックスフリーのものを選んでください。
あと細かいことですが、汗をかくと臭いや汚れが気になりますので、手洗いでもいいので洗濯できる素材がいいですね。
固定性とか可動性は反比例することが多い
手首に限らずサポーターには固定性(固定力)を求めると思います。一方で関節のサポーターでガチガチに固めてしまうと、日常生活に支障をきたす場合もあります。
たとえば手首や親指をガチガチに固めるサポーターがあれば、手首や親指は保護されるので赤ちゃんを抱っこするのは楽になるでしょうが、オムツを替えるなどちょっとした用事でも手首と指が動かせないので毎回サポーターを外す必要があります。
これって生活をする上でめちゃくちゃ不便です。ある程度の固定性は必要ですが、ある程度の可動性(特に指を動かせることは重要)は残しておいた方がいいでしょう。
100円ショップの安物はおすすめしない
「100円ショップ(100均)にサポーターが売ってるけど、あれでもいける?」と聞かれることがあります。
実物を見ないと返事ができないので、実際に100円ショップに並んでいる手首のサポーターを見ましたが、手関節を保護してくれる品物ではありませんでした。
今回テーマとなっているMくんの奥様のように育児中のママであれば、ある程度の期間その状況が続きますので、適切に手首を固定できるものを選ぶ方がいいでしょう。
スポンサーリンクサポーターではなくテーピングじゃだめなの?
サポーターの話をすると必ずといっていいほど、この質問がきます。
結論から申し上げますと、腱鞘炎の痛みではテーピングはおすすめしません。
その理由はふたつあります。
手首にはひとりでテーピングを巻けない
先ほど注意点のところでもお伝えしましたが、サポーターやテーピングはひとりで着脱できることがベターです。
手首にテーピングを巻く場合、片手が使えませんので適切に巻くことは物理的に不可能です。
あと細かいことをいえば、一般の人が適度な固定性と可動性が得られるようにテーピングを適切に巻くこと自体が難しいです。
テーピングでは皮膚トラブルが起こる可能性大
1日くらいならいいのですが、毎日テーピングを巻いて外してしていると、必ずといっていいほどかぶれてしまいます。けっこうそれがひどくなることもあって、新たな悩みをうみだすことになってしまいます。
赤ちゃんが小さいうちはただでさえオムツ交換とその後の手洗いで手がガサガサになっていることもあり、新たな皮膚トラブルは避けたいところ。
そういう意味でもテーピングよりサポーターを使うことをおすすめします。
スポンサーリンク腱鞘炎におすすめの手首と親指サポーターは?
ではここからは実際に購入した有名メーカーの手首サポーターを4つご紹介していきます。
ミューラー親指用サポーターサムスタビライザーJPプラス
まず最初は、ミューラーの親指サポーター「サムスタビライザーJPプラス」を実際に購入して試してみました。その着け心地や固定性などをどうだったのでしょうか。
ミューラーってどんな会社?
先にほとんどの人が知らないと思いますので、ミューラー(Mueller)という会社について先に少しだけ触れておきます。
ミューラーはミューラー・スポーツ・メディスン社といって、主にサポーターやテーピング、ニーブレイス(膝の装具)などを製造・販売している会社です。日本では超がつくほど有名ではありませんが、世界的にみると有名なメーカーさんです。
マラソンやランニングをされる人ならご存知のSof Soleというインソールブランドの輸入・販売も手がけています。
専門の会社の製品なので信頼感はありますね。
ミューラーのサムスタビライザーJPプラスを実際に購入してみた
商品はこちらですね。
まずは外観をご紹介します。
届いた商品はこちら。しっかりした箱に入っています。
箱をみると素材はこう書かれています。
非石油系のネオプレーン、ナイロン、ポリエステルなどです。
ラテックスフリーについて調べると、医療用の手袋などを手がけている昭和技研株式会社様のホームページには次のように書かれていました。
天然ゴムの製品に触れるとアレルギー反応を起こす方がいます。これは「ラテックスアレルギー」と言って、天然ゴムに含まれるアレルゲンタンパク質が原因と言われています。
アレルギーの症状としてはジンマシンや喘息発作、アナフィラキシーショックなどがあり死亡例もあります。このアレルギー症状を起こさないようにするには当然の事ですが天然ゴムの製品に触れない事です。
つまりアレルギーを引き起こす可能性のある天然ゴム使わっていませんよってことです。
取り出してみるとペン(フリクション)とほぼ同じ大きさですね。
こちらが装着面。
次にこちらが表面になります。
こちらの商品は左右兼用となっています。サイズは表記を参考にしてください。
洗濯はぬるま湯に中性洗剤を薄めたもので手洗いならOKですが、漂白剤や柔軟剤はNGです。
ミューラー親指用サポーターサムスタビライザーJPプラスの着けやすさ
ひとりでも問題なく着けることができます。箱の側面に装着方法が書かれています。
親指を通して、3ヶ所のマジックテープを締めて固定します。
片手でもしっかり締められます。
ミューラー親指用サポーターサムスタビライザーJPプラスの肌触り・蒸れ
装着面には非石油系ネオプレーン(肌触りの良い素材です)が使われているので、着けているのが心地よいくらいです。ただ夏場は少し暑いかもしれません。
ミューラー親指用サポーターサムスタビライザーJPプラスの可動性
親指の根元付近はガッチリ固定されているので動かしにくいです。まあそれを狙ったサポーターなのでしかたないですね。ただ人差し指から小指はかなり自由に動かせます。手首もけっこう動かせます。
日常生活では、
- お箸:使いにくいが使える
- スマホ:親指は動きにくいので不向き
- パソコン:マウスは使えるが、キーボードの使用は難あり
- 書字:大丈夫です
- 楽器:ギターはできそうですが、ピアノは難しそう
という感じです。
ミューラー親指用サポーターサムスタビライザーJPプラスの固定性
親指の根元に2本のS字板があって指が反り返らないように保護してサポートしてくれています。安定感はかなりありますね。
こちらの商品はミューラーのサポーターの中でも最強のレベル4の固定強度となっています。固定強度が強いので関節機能を助けて、装着していれば不意の大きなダメージでも防ぐことができます。
赤ちゃんの抱っこで親指に不安がある人はかなり負担を軽減してくれるのではないでしょうか。
手首にはあまりかかっていないので、手首の固定性は期待できません。
ミューラー親指用サポーターサムスタビライザーJPプラスの価格
こちらの記事を書いている2018年9月時点でのAmazonでの価格は2,7000円くらいで、親指のサポーターの中では少し高めとなっています。
その後、友人Mから「いろいろ書いてくれてるけど、結局どうなのかぱっと見でわかるように表とかグラフにして」と無茶なリクエストがありました。
ミューラー親指用サポーターサムスタビライザーJPプラスのまとめ
Mくんから希望があったレーダーグラフで総合評価をお伝えするとこんな感じです。
価格はやや高いので少し評価は低めですが、その他の評価項目では高得点となっています。装着による親指の固定強度を求めるならおすすめのサポーターです。
個人的には親指用のサポーターでは一番気に入っています。
赤ちゃんを抱っこしたり、重い荷物を運ぶ人は1,000円前後の安いサポーターを買うよりも価格分の価値はあると思いますよ。
友人M:ミューラーからはもうちょっと大きいやつも発売されてるやん。
私:あるよ。手首用サポーター フィッテッドリストブレイス JPプラスってやつね。
友人M:あれはどうなん?
私:それも買ったから次に紹介するわ。
ミューラー手首サポーターフィッテッドリストブレイスJPプラス
ミューラーには上で紹介したサムスタビライザーと似た商品で、フィッテッドリストブレイスという商品があります。違いは簡単で、手首までしっかりサポートがあるかどうかですね。
ミューラー手首サポーターフィッテッドリストブレイスJPプラスを実際に購入してみた
商品はこちらですね。
まずは外観をご紹介します。
届いた商品はこちら。しっかりした箱に入っています。
素材は次のように書かれています。
こちらの商品もラテックスフリーなので天然ゴム成分は含まれていません。
ちなみにこちらの商品は左右兼用ではありませんので、左か右かどちらかを選ぶ必要があります。サイズはこちらを参考にしてください。私は手が大きくないのでS~Mサイズを購入しました。
取り出してみると、ペン(フリクション)より少し大きいくらいです。
こちらが装着面。
次にこちらが表面になります。
洗濯はぬるま湯に中性洗剤を薄めたもので手洗いならOKですが、漂白剤や柔軟剤はNGです。
ミューラー手首サポーターフィッテッドリストブレイスJPプラスの着けやすさ
装着方法は箱の側面に載っています。
親指を通して、あとは◯に囲まれた2本のベルトを巻くだけ。
簡単でひとりでも問題なく着けることができます。
肌触り・蒸れ
先ほどご紹介した装着面の写真に載っている緑色の素材の触り心地がいいです。メッシュになっているので、夏も室内ならなんとか使えそうです。
ミューラー手首サポーターフィッテッドリストブレイスJPプラスの可動性
手首は動きにくいですが、指はかなり自由に動かせます。グーも大丈夫です。
日常生活では、
- お箸:少し使いにくいが問題ない
- スマホ:なんとか使えるが、片手で操作すると落としてしまいそう
- パソコン:マウスは使えるが、キーボードではタイピングが少し遅くなりそう
- 書字:大丈夫です
- 楽器:ギターやピアノはいつものように演奏できないでしょう
- スポーツ:手首が固定されるので不向き
という感じでしょうか。
ミューラー手首サポーターフィッテッドリストブレイスJPプラスの固定性
手首の固定性はかなり強いです。橈屈・尺屈方向(バイバイのときの動き)だけでなく、掌屈・背屈方向(掌屈=手のひら方向に曲げる、背屈=手背方向に曲げる)も強く制限されます。
ミューラー独自のサポートレベルでは最高のレベル4です。
ミューラー手首サポーターフィッテッドリストブレイスJPプラスの価格
こちらの記事を書いている2017年9月末時点でのAmazonでの価格は2,403円ですから、手首用のサポーターの中では少し高めでしょうか。
ミューラー手首サポーターフィッテッドリストブレイスJPプラスのまとめ
ミューラー手首サポーターフィッテッドリストブレイスJPプラスの総合評価は次のようになりました。
価格と可動性以外は高い評価となっています。可動性はどうしても固定性とトレードオフになることが多いので仕方がないですね。
手首の安定性とサポート力はすごいので、赤ちゃんを抱っこしているときに急に反り返ったり、重い物を持ったりしても、装着していればダメージを減らしてくれるでしょう。
逆にいえば手首を使うようなもの、もしくは手首がポイントとなるようなスポーツ、たとえばゴルフなどは固定性が強すぎるために難しいと思います。
手首の固定性を求める人にはすごく良いサポーターだと思います。
bonbone手首サポーターA・リストガード
次はbonboneの手首サポーターです。
bonboneとは?
まずほとんどの人が知らないと思いますので、bonbone(ボンボン)という商品ブランドについて先に少しだけ触れておきます。
bonboneは岡山県のダイヤ工業さんが製造しているサポーターブランドです。
ダイヤ工業さんはサポーターやテーピング、福祉機器などを造られている会社で、他にもDAWINGやD-LINEなどのブランドを展開しています。またJリーグのファジアーノ岡山やなでしこリーグの岡山湯郷ベル、バレーボールVリーグ女子の岡山シーガルズのスポンサーもされています。(2017年9月時点での情報)
ここでは「サポーターを作っている専門のメーカーで、サッカーやバレーボールチームのスポンサーもしている会社」という感じで頭の隅にでも入れておいてください。
bonbone手首サポーター A・リストガードを購入してみた
実際にbonbone手首サポーター A・リストガードを購入してみました。商品はこちらですね。
まずは外観をご紹介します。
届いた商品はこちら。
袋には「Made in Japan」の文字が。
何気にこういうのが嬉しいですよね。
あと素材表示はこんな感じ。
ナイロン、ポリエステル、ポリウレタン、ウレタンフォーム、アルミ、ポリアセタールです。アルミは中に入っている固定用のステーですね。
袋から取り出してみます。これはペン(フリクション)よりも少し大きいです。
広げてみるとこんな形をしています。これは装着する面です。
次が表面です。
ちなみにこちらの商品は左右兼用ではありませんので、左右どちらかを選んで購入する必要があります。
サイズの目安はこちら。
洗濯に関しては柔軟剤は使えませんが、中性洗剤を使った手洗いなら可能です。
説明書には詳しい洗濯方法と保管方法について書かれています。
bonbone手首サポーターA・リストガードの着けやすさ
まず装着についてですが、ひとりで装着することは可能です。方法は説明書に詳しく書かれています。
親指を穴に通してとりあえずつけます。黄色の◯の部分にある3つのマジックテープで固定します。
一度で締めただけでは固定できませんが、何度か締め直すときつく固定できます。
bonbone手首サポーターA・リストガードの肌触り・蒸れ
肌触りは最高というわけではありませんが、特に問題は感じません。袋から出した直後でもゴム臭さなど嫌な臭いはありませんでした。このあたりは日本製の信頼感というところでしょうか。
ただし真夏だと少し汗はかきそうですね。
bonbone手首サポーターA・リストガードの可動性
手首はほとんど動かせません。指がでている部分は動かせます。
日常生活では、
- お箸:けっこうしんどい
- スマホ:親指は動くので使える
- タイピング:キーボードやマウスは使えるが、タイピングはだいぶ遅くなる
- 書字:使いにくいが、使えないほどでもない
- 楽器:使いにくい
という感じでしょうか。
bonbone手首サポーターA・リストガードの固定性
中にアルミのステーが入っていて、かなり強固に固定でき、手首の背屈、掌屈、橈屈、尺屈すべての方向を制限してくれます。サポート力は抜群ですね。
赤ちゃんを抱っこするときや重い物を持つときでもしっかりサポートしてくれます。
bonbone手首サポーターA・リストガードの価格
こちらの記事を書いている2017年9月末時点でのAmazonでの価格は3,099円で、手首のサポーターの中では高めとなっています。
bonbone手首サポーターA・リストガードのまとめ
総合評価は次のようになりました。
価格や可動性の評価は低いですが、その分固定力はあります。
特に赤ちゃんの抱っこで手首に不安を抱えているお母さんの心強い味方になってくれるのではないでしょうか。パソコン作業で手首をよく使う仕事の人にもいいですが、キーボードやマウスは少し使いにくくなるのご注意を。
手首の固定力を求めるのであれば、価格分の価値はあると思います。
ザムスト手首用サポーターリストラップ
最後はザムストの手首用サポーター・リストラップです。
ザムストってどんなブランド?有名なの?
今回ご紹介するザムスト(ZAMST)というサポーターですが、そもそもザムストという名前を聞いたことはありますか?
ザムストは日本シグマックスという会社が販売しているサポーターブランドです。日本シグマックスはサポーターだけでなくエコーや低周波治療器、ギプス、トレーニング機器など医療機器を販売している有名な会社です。
整形外科で腰痛患者さんに処方されることが多いマックスベルトもこちらの商品です。
そしてザムストは日本で一番有名なサポーターブランドといってもいいくらい有名です。足首や膝関節のサポーターもたくさん販売されています。
ザムスト手首サポーターリストラップを実際に購入してみた
実際にザムスト手首用サポーターリストラップを購入してみました。商品はこちらです。
届いた商品はこちら。箱にはザムストと大きく書かれています。
素材は繊維ではポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、繊維以外では天然ゴム(ラテックス含む)、ポリスチレン、ナイロンとなっています。ラテックスが入っているので、ゴムアレルギーの人は注意が必要です。
中身を取り出してみました。本体と使用説明書、アンケートが入っています。
本体はペン(フリクション)より少し小さいです。
こちらが装着面。
次にこちらが表面になります。
こちらの商品は左右兼用です。
私は手首が太くないのでMサイズを選びました。サイズ表は以下の通りになっています。手首の太さを計測して、ご自身にあったものを選んでください。
お手入れの方法はアイロン、塩素系漂白剤、ドライクリーニングはダメなのと、色落ちする可能性があるようですが、洗濯は可能です。
ザムスト手首用サポーターリストラップの着けやすさ
装着方法はこちらです。
親指を突っ込んで、あとは手首に巻くだけなので全く難しいことはありません。以下は手のひら側から巻いたときの画像です。
ザムスト手首用サポーターリストラップの肌触り・蒸れ
大きな問題はありませんが、先ほどのお伝えしたようにラテックスアレルギーの人は要注意です。
ザムスト手首用サポーターリストラップの可動性
強い固定ではないため、手首もある程度動きます。
日常生活では、
- お箸:問題なく使える
- スマホ:親指が少し引っ張られる感じはするが問題なし
- パソコン:キーボードやマウスは問題なく使える
- 書字:問題なし
- 楽器:ギターでもピアノでも弾けそう
- スポーツ:テニスやゴルフをするときにはちょうどよい安定感
という感じでしょうか。
ザムスト手首用サポーターリストラップの固定性
正直こちらの商品はあまり強い固定性ありません。「ザムスト=強力な固定」というのは間違いで、ザムストの中にもホールド感が強いものから弱いものまであります。
こちらの商品は外箱に「軽い圧迫・保護に」と書かれていますし、サポートレベルも「ソフトサポート」です。
ザムスト手首用サポーターリストラップの価格
こちらの記事を書いている2017年6月4日時点でのAmazonでの価格は1,863円で、手首のサポーターでは標準的な部類ではないでしょうか。
ザムスト手首用サポーターリストラップのまとめ
最後に総合評価は次のようになりました。
サポートレベルがソフトサポートとあるように、強い固定性は期待できませんので、全く動かないように固定したいという人には不向きです。ですから赤ちゃんの抱っこには向いていません。あくまで軽い圧迫と保護です。
ただし装着してテニスやゴルフを楽しんだり、ギターやピアノ、パソコン作業をするなら、手首にちょうどよい安定性をもたらしてくれます。手首の骨折後の関節の保護にもいいでしょう。
あとバレーボールでレシーブの衝撃を少しでも緩和したい人にも、プレーには支障がでない程度の可動性と固定性をもたらしてくれるのでおすすめですよ。
以上、腱鞘炎で使える手首サポーターと親指サポーターでした。