臼蓋形成不全と診断されたら立ち仕事は辞めるべきなのか?

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臼蓋形成不全や変形性股関節症など、股関節疾患や股関節痛を抱える方の立ち仕事について今回は考えてみたいと思います。

股関節痛と立ち仕事

股関節痛を抱える方にとって不安なことのひとつに仕事が挙げれると思います。

いまの仕事は続けたいと思っていても、医師から仕事を辞めるようにすすめられたり、股関節の負担が増えて手術をすることなるのではないかと考えてしまいます。

楽観的に「大丈夫です」とは言えませんが、工夫すれば股関節の負担を減らすことはできるでしょう。


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臼蓋形成不全と立ち仕事

臼蓋形成不全と診断された方から、先日ご質問をいただきましたので本日ご紹介します。

初めまして。

先日、近所の整形外科で左の臼蓋形成不全と診断された者です。

現在42歳です。20代の頃から、沢山歩いたり、運動し過ぎたりすると時々左の股関節に痛みが出ていましたがすぐに消えていたので特に気にしていませんでした。

子供の頃から運動は苦手で、たまにスポーツジムに通ったり、家でエクササイズする位しか運動はしていません。仕事は事務職を長くしていました。

35歳からフルタイムで立ち仕事を始め、1年半程で左股関節に激しい痛みを感じました。その時は接骨院に数日通って痛みは消えました。そして「立ち仕事辞めたら治ります」と言われました。

丁度、引越した事もあり仕事は辞めることになり、その後はたまに痛くなる程度に過ごしていましたが4年前からケーキ屋でパートの仕事を始めました。週2~3日、8時間の立ち仕事です。

ケーキ屋だからか?中年太りなのか?(^^;)それまで42kgだった体重が働き始めて1年で8kg太りました。その頃から膝痛を感じるようになり、同時に股関節痛もたまにありました。

「痩せなければ」と家でカービーダンスやモムチャンダイエットなどをすると、やっぱり股関節が痛かったです。

ストレッチをすると左の足が特に開きにくくなり、恥骨の横辺りにひっかかりを感じるようになり、同時に股関節痛もたまにありました。左足の内旋、外旋、内転、外転がうまくできなくなってきたのが今年の夏以降です。

そして、1日仕事をすると膝から股関節までが重だるくなり、股関節の痛みが出て、安静時や睡眠時でも痛みを感じるようになりました。1、2日で痛みはひきます。

仕事は時間を週1回、1日4時間程度にしてもらいましたが、クリスマスと年末はフルで2日づつ出ないといけないので不安です。

病院のレントゲンでは骨の変形は見られず軟骨が少しすり減っている程度で、臼蓋と頭骨の間が少し狭くなってきているので、立ち仕事は辞めてリハビリで筋力を、ということでした。

理学療法士さんの検査では「腹筋、太ももの筋肉ともかなり弱い」とのことでした。

普通に歩けるし、走ることもできますが筋力の弱さには自覚があります。一番の変化は左足の開きがこの3年程で著しく悪化していることです。

姿勢は昔から悪く、椅子に座る時はまさに「仙骨座り」で、歩く時はスニーカーの底をする音がズリズリ鳴ってすり足で歩いているような感じです。

仕事は立ちっぱなし、動きっぱなしです。休憩はお昼の20~30分だけ。店頭でのケーキ販売、喫茶室での調理、配膳、ケーキ仕込み補助、洗い物、掃除など何でもします。その殆どが前かがみでの仕事のため、腹筋不足の為に、鼠径部に痛みが出ると言われました。

鼠径部への負担を減らす為に、足は揃えず、どちらかを後ろに引いて、おへそに力を入れて、と言われた通りにしたら、痛くない方の右鼠径部と股関節も痛くなってしまって・・。きっと間違った姿勢の取り方をしてしまったのだと思います。

仙骨座りをやめて、背もたれにもたれないように座っているととてもしんどく、股関節が痛みだします(^^;)

それから、お風呂の固いイスに座ると、左のおしりの骨が当たってとても痛くて座っていられません。

仙骨座りは骨盤後傾になる、臼蓋形成不全は骨盤前傾になるようですが、一体私の骨盤はどうなっているのやら?自分で確かめる方法はありますか?

リハビリには2度通い、家での筋トレをストレッチを習いました。毎日1週間以上続けてますが痛みが出ます。整体のリハビリでは温めて、すこしマッサージして終わりです。詳しい説明もないし、質問の答えもあいまいで・・。「これで大丈夫なのか?」と疑問に思ってしまったのです。

そしてネットで検索を始めたところあまりにも情報が多すぎて、何を信じてよいか分からず途方に暮れてしまったのです。

筋膜マッサージ?整体?カイロ?針?気功?一番信頼できそうなこちらのサイトにたどり着き、ブログをずっと読んでいました。

  • 変形股関節症への進行を遅らせるためにはどうしたら良いのか?
  • 鼠径部の痛みは別の病気なのか?(筋膜症?)
  • 立ち仕事は辞めるべきか?
  • 痛みがあるのに筋トレしてもいいのか?
  • 筋肉をゆるめることが必要なのか?

この2~3日ネットだけの情報収集なので、全く的外れなことを書いているかもしれませんが、私はどうしていけばいいのでしょうか?

宜しくお願いします。

かなり調べられた感じが伝わってきます。

自書にも書きましたが、インターネットで調べるととにかく情報が氾濫していて、どれを信じていいのかわからなくなります。

私は医療人の端くれですので、「これは正しい」「そんなわけない」と区別することはできますが、一般の方ならその選別は難しいかもしれません。

こちらの方の質問でメインとなるのは姿勢についてです。

仙骨座りは骨盤後傾になる、臼蓋形成不全は骨盤前傾になるようですが、一体私の骨盤はどうなっているのやら?自分で確かめる方法はありますか?

この方がおっしゃるように、若い頃から臼蓋形成不全があったのであれば、骨盤前傾姿勢が身についてしまっていると思います。

若いころは活動度が高く、股関節がフィットしていないのを骨盤を前傾することによって、知らず知らずのうちに補おうとしているためです。

骨盤がどうなっているかは、ボディラインがしっかり見える格好で横から見ればわかります。

理想を言うとブラジャーもつけずに、裸ではなくてもいいのでスポーツ選手が着ているボディアーマーのようにピチっとした衣類を着て真横からとりましょう。

そのときにこちらの図を参考に、骨盤が前傾しているのか、後傾しているのか比べてみてください。

2013-12-22_02h56_47

あと仙骨座りとの関係でいえば、もしかしたら骨盤後傾して座っているつもりが、骨盤がやや前傾位で仙骨の後面だけを座面につけるような姿勢になっているかもしれませんね。

かなり難しいですし、普通はなかなかこのような姿勢になることはないのですが・・。このあたりは実際にみてみないとなんとも言えません。


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立ち仕事は続けてもいいのか

あと最後に書かれている5つのご質問にもお答えしました。

変形股関節症への進行を遅らせるためにはどうしたらよいのか?
基本的には股関節に負担のなる動作を減らすしかありません。それは「歩くな」「立つな」というものではなく、適切な歩き方や適切な立方をしていくということです。

骨盤の前後傾のイメージが沸かないようですので、体幹(お腹周り)の使い方は良くないと想像できます。

体幹をうまく使えれば、負担は減っていきますので、その姿勢で立ったり、歩いたりすればいいでしょう。

こちらもそれぞれ症状が違うので、こうして下さいとはこの場では申し上げられません。

鼠径部の痛みは別の病気なのか?(筋膜症?)
これも気になるところです。

単純に開きにくくなっているのであれば、筋肉や関節が大きいですが、他の疾患だとまた治療方法は変わってくる可能性もあります。

臼蓋形成不全だけでそこまで硬くなるかは疑問ですので、こちらについてはレントゲンだけでなくCTやMRIなどの精査をしてもらう必要があるかもしれません。

まずは原因がわからないとリハビリも手の出しようがないので、原因をはっきりさせることが大事でしょう。

立ち仕事は辞めるべきか?
現実問題として何分立っていてもいいか(例.1時間なら大丈夫で、1時間15分ならダメ)というのは医療従事者にもわかりません。これは実際に診てもわからないです。

股関節に痛みがあっても、立ち仕事をしている方はいらっしゃいますし、それは立ち方や仕事内容によるところが大きいからです。

定期的に休憩がとれる方、重い物を抱える必要がある方、普段の生活スタイル、もちろん身体の状態など、条件はそれぞれ違います。

たとえば立ち仕事を辞めたら、いまの痛みは完全になくなるのか。もし0にならないのであれば、仕事が全ての原因ではないということも考えられます。

ですから仕事がどれぐらい負担になっているのか、詳しく分類していけば続けてもいいのかどうか、もう少し具体的なイメージができるかもしれません。

痛みがあるのに筋トレしてもいいのか?
ダメです。傷口に塩を塗るようなものです。

ブログを読まれたからもしれませんが、私は積極的に筋トレはすすめません。正しく身体を使って動くことの方が大切だからです。

ただいまだに治療現場では筋力偏重の流れがあるのも事実です。

いま現在日常の活動はできているのであれば、筋力というよりも使い方、バランス、タイミングを見直す方が大事かもしれません。

筋肉をゆるめることが必要なのか?
ゆるんでいることでどうなるか、によります。

硬いよりは柔らかい方がいいですが、それも必要な部分が必要なだけゆるんでくれればいいです。

まとめ

股関節痛と立ち仕事について考えてきました。

こんな話を読むと余計に悩むかもしれませんが、簡単にできる、できないという線引は本当に難しいのです。

なんとかいまの生活、元通りの生活に戻れるように一緒に考えていきたいというのが医療従事者の本音です。

いつも申し上げてりますが、私ならまずは痛みの原因を探すところから始めると思います。

立ち仕事は股関節にとって負担になる可能性はあると思いますが、立ち方や仕事の方法を工夫することによって可能になる場合もあります。

全てを諦める必要はありませんよ。


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