脚長差からくる痛みにインソール(中敷き)や補高の効果はない!?

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股関節痛や膝関節痛の原因となる脚長差。その痛みを完全するために、インソール(中敷き)や靴の補高が行われますが、効果はあるのでしょうか。

今回はインソールや補高のお話しです。

 

股関節に痛みを抱えている方の身体の特徴として、左右の脚の長さが違うことがあげられます。特に股関節の変形や関節可動域制限が強い方は、脚長差が出現しやすくなります。

 

脚長差とは読んで字の如く「脚の長さの差」のことです。

脚長差1
引用)図解入門よくわかる股関節・骨盤の動きとしくみ (How‐nual Visual Guide Book)

 

脚長差には、インソールや靴底の補高が用いられます。また3㎝までの脚長差は影響ないとされているので、何も対処しないこともあります。

 

目次

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インソールと中敷きの違い

まずはインソールと穂高の違いについて区別しておきましょう。

インソールはこんなやつですね。

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靴の中に敷くやつです。これは馴染みがあるのではないでしょうか。

 

次に補高。これは靴の中に敷くのではなく、靴の底に付け加えて高さを補います。

脚長差からくる痛みにインソール(中敷き)や補高の効果はない!?2

脚長差からくる痛みにインソール(中敷き)や補高の効果はない!?3

脚長差からくる痛みにインソール(中敷き)や補高の効果はない!?4

これらは股関節や膝関節の痛みや、脚長差に対して処方されることがありますが、ある側面から見ると効果が得られません。

その側面とは?

 

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どれぐらい外で歩きますか?

万歩計1

みなさんにふたつお聞きしたいことがあります。

 

皆さんは毎日どれくらい(何歩くらい)自分が歩いていますか。

これは万歩計をつけていればわかりますし、最近はスマートフォンにもそのような機能がついていますね。

 

ではもうひとつお聞きします。

1日の歩数のうち、屋内で歩かれているのは何歩で、屋外で歩かれているのは何歩か分かりますか。

これって盲点だと思うのですが、インソールや補高で恩恵が受けられるのは屋外の場合がほとんどです。
(※装具業者に作ってもらう装着するタイプのものもある)

 

ということは屋内ではインソールや補高をしても、全然関係がないってことです。

特に股関節の疾患を患う方は中年以降の女性が多いので、どちらかというと屋内で過ごされていることの方が多いかもしれません。

 

ちなみに私は休日に屋外と屋内の歩数を調べたことがあります。そのときは1日で7000歩程度歩いたのですが、屋外はその半分程度でした。

私の場合、休日には家の中の掃除を一気に済ませるのと、買い物に出かけますので、この日は半分半分になったようですね。

 

皆さんの場合はどうでしょうか。

 

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インソールや補高以外に考えるべきこと

もうひとつ重要なことがあります。

脚長差は、立っているとき、歩いているときなどさまざまな場面で身体に影響を与えています。

 

脚長差には、インソールや補高が用いられることが多いのですが、私が治療で気をつけていることは、脚長差が身体にどのような影響を与えているかということです。

脚長差があることで、どこかの筋肉に負担がかからないか、どこかの関節が動きにくくなって痛くならないか、そのような目線で診ていきます。

 

その上で、インソールや補高が必要なら使いますし、補った高さに合う身体の使い方を一緒に練習していきます。

 

長年の生活によりできあがったボディーイメージは身体に染み付いています。インソールや補高は見かけ上脚の長さを合わせるだけであって、脚の長さが同じになるわけではありません。

インソールや補高をした状態での動作に適応していくには、身体の使い方を再獲得する必要があります。

脚長差からくる痛みにインソール(中敷き)や補高の効果はない!?5
引用)図解入門よくわかる股関節・骨盤の動きとしくみ (How‐nual Visual Guide Book)

インソールを入れたり補高をしたりするだけでは、筋肉や関節の使い方が急に変わり、いままでとは違う筋肉や関節の負担を強いることになり、新しい痛みを生み出すこともあるからです。

インソールや補高だけではなく、身体の動きをしっかり理解して、それに見合った動作も必要です。

 

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まとめ

インソールや補高の効果についてお伝えしてきました。

インソールや補高は屋外で歩く場合のみ効果があり、屋内で歩く分には効果が望めません。

またそれらを使うことによって身体にどのような影響があるのか、歩容はどう変わるのかなど、トータルで判断しないといけません。

 

脚の長さが違うから合わせるためにインソールや補高を使うのは正解とは言えません。

使用する際には注意しましょう。

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