股関節での骨挫傷についてのご質問

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骨挫傷って聞いたことはありますか???骨挫傷は膝などでは起こることがありますが、股関節でも起こるんです。

先日、そんなご質問が以前届きました。


骨挫傷はあまり聞き慣れないかもしれませんが、分かりにくければ骨の打撲と思ってください。

その骨の打撲である骨挫傷は股関節でも起こるのでしょうか?
実は骨の打撲は股関節でも起こります。しかもそれが意外と厄介者です。

今回はそんな骨挫傷について取り上げてみます。

目次

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股関節での骨挫傷

今日はちょっと長いですよ。

初めまして。◯◯県在住の△△歳女性です。私は去年の11月末ごろから歩く際に股間節(右)に違和感を覚え、今年1月に入ってからは普通には歩けない(大きくびっこを引く)ほどの強い痛みが出たのでたまらず地元の総合病院へ。

整形外科でレントゲンもMRIもCTも撮りました。MRIでは明らかに右側は真っ白に変色し、炎症を起こしていました。しかし最初の担当医には原因がわからないと言われました(股関節の主な病気のどれにも当てはまらないとのこと)。

 

そこで、月に2度だけ来る大学病院の先生(整形外科:腫瘍担当)に担当が代わりました。こちらの先生は治療方針もしっかり説明してくれ、信頼できる先生です。

しかしこの先生でもはっきりとした病名は出ず、「軟骨の上にある骨が疲労骨折のようなものを起こしていますが手術をするほどではなく、経過観察。普段はあまり痛めないような箇所です」という診断結果でした。

 

何か一度の強い衝撃があったわけではなく、その箇所にじわじわと負担がかかっていったようです。(当時は立ち仕事と、趣味でダンスを少ししており、このくらいしか思い当たりません。)

具体的な治療としては、薬(ハイペンとムコスタ)を飲みながら、日々の生活の中でなるべく負担をかけないようにとのことでした。

 

今は仕事もダンスもやめ、外出も控えて安静に過ごしているつもりですが、10月に入った今でも、座っていても当たり所が悪いとピーン!と走るような強い痛みが走ったり、少し長く歩くとびっこを引いてしまいます(ものすごく痛むとかではないですが、痛くなりそうな感覚がありかばってしまう)。

 

少し不安になり先月、担当医には内緒で別の股間節専門外来に行って来ました。紹介ではないため、先生に症状の説明とその日のレントゲンだけでしたが、こちらの先生の診断結果も地元の担当医とほぼ変わりはありませんでした。

 

「骨挫傷といってひざではよく起こりますが、この場所は珍しいです。薬も今飲んでいるもので問題ありません。自然治癒しますので手術ではなく、日々の生活で気をつけるしかありません。今担当されてる先生の診断で特に間違っていません」とのことでした。

 

確かにレントゲンを見る限り、もっともひどかった時期に比べると、うっすらだった骨も形成されてきていて治ってきているように思えます。

しかし股間節における骨挫傷で、もうすぐ1年が経過してしまいます。ネットで調べても股間節の病気としては例として出ないですし、不安な毎日が続いています。

 

とにかく今の私の不安要素は以下になります。

・地元の担当医は信頼はしていますが、一方で腫瘍担当の先生でもあるので、同じ診断結果だったとしても都内の股間節専門外来に変えたほうがいいのか。

・それとも、この股間節専門の先生も過去のデータは見ていなので「骨挫傷」という診断も信用してはいけないのか。(きちんと担当医の紹介を受けて再検査の必要があるのか)

・生活の中で気をつける、以外に何かできることはないか。(鍼や整体など・・・)

・1年が経とうとしているが本当に自然治癒するのかどうか。

 

長々とすみません。趣味のダンスも早く復帰したいですし、もっと外出もしたいです。なかなか治らないので焦りが出てきてしまいこちらに相談させていただきました。

 

今までに3人の先生が診て、主な股間節の病気が当てはまらないということなので、きっと骨挫傷・疲労骨折で間違いはないとは思いますが、とにかく本当に治るのかどうか、、、、、これが知りたいです。

(プライバシーポリシー保護のため、一部修正を加えております。)


それに対する私の回答はこちらです。


はじめまして。 長文ありがとうございます。治療に対する不安が、ひしひしと伝わってきます。さぞかし、いろんなホームページをみられたのでしょうね。

さて、おっしゃるように骨挫傷の場合、安静にしていれば自然経過をたどります。ただし、これは膝の話ですが。

ご質問の件ですが、

>地元の担当医は信頼はしていますが、一方で腫瘍担当の先生でもあるので、同じ診断結果だったとしても都内の股間節専門外来に変えたほうがいいのか。

これに関しては一番信頼してる先生、もしくは一番話せる先生でいいのではないでしょうか。やはり治療をしていく上で一番大事なのは信頼関係です。

 

>それとも、この股間節専門の先生も過去のデータは見ていなので「骨挫傷」という診断も信>用してはいけないのか。(きちんと担当医の紹介を受けて再検査の必要があるのか)

月並みな答えになりますが、現代医療においては、レントゲンやMRI、CTをとっての判断になりますので、診断に関しては間違ってるとは言いがたいです。

 

>生活の中で気をつける、以外に何かできることはないか。(鍼や整体など・・・)

鍼は一時的な痛みが消えても、骨や軟骨の状態を改善させることはできません。整体はなんとも言いがたいですが、私なら受けません。

 

>1年が経とうとしているが本当に自然治癒するのかどうか。

たしかに経過が長いですね。膝なら3ヶ月もすれば改善します。ただし膝と股関節では荷重の仕方が違うので、一概には比較しにくい部分もあります。

 

1つだけアドバイスがあるとすれば、主症状が骨挫傷としても、それに付随して二次的に筋肉や身体の痛みがでてきているはずです。

それらを改善することでも、和らぐ部分もあると思いますから、そのような治療を求めるのも1つの方法かなと。

 

具体的には理学療法になると思いますので、担当の先生とご相談してみてください。

 

以上、簡単ではございますが、ご回答とさせていただきます。

(プライバシー保護のため、一部修正を加えております。)

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まとめ

股関節での骨挫傷について考えてきました。

 

「股関節の痛み」と言われたら、変形性股関節症や先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全など、一般的な病気を思い浮かべませんか?

股関節の痛みといっても、これらの一般的な病気だけではないんです。炎症、打撲、骨折などなど、いろいろな原因が考えられます。

 

ここで危ういのは、なんでもかんでも変形性股関節症、なんでもかんでも臼蓋形成不全などと、勝手に決めつけて治療を進めていくこと。これ、非常に危ういです。

医師によりしっかりとした診断に基づいて、治療を行なっていく必要があります

 

今回のお話も、症例数は少ないですが、股関節の骨挫傷という診断でした。なかなか気づいてもらえないかもしれませんね。勉強させていただきました。

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