臼蓋形成不全の赤ちゃん、自然治癒は?治療時の注意点のまとめ

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臼蓋形成不全のある子どもは、将来的な股関節の問題を軽減するために運動や体重の面で気をつけるべきことがあります。

ただし「なんでもかんでも制限」というわけにもいきませんので、その狭間で悩むことも多いです。

臼蓋形成不全の赤ちゃん、自然治癒は?治療時の注意点のまとめ

赤ちゃんの頃、我が子に臼蓋形成不全が見つかると、親御さんはどうしていいか分からなくなります。

私の知っている親御さんは子どもが臼蓋形成不全と診断されたとき、インターネットで調べたり、股関節の関連書籍を読み漁ったりしました。

将来的に自家骨を用いた手術になるとか、最終的には人工股関節置換術をしなければならないとか、調べれば調べるほど良い話題がありませんでした。

股関節が悪化しないように運動や遊びを制限するのもかわいそうで、どうしていいか分からず途方に暮れていました。

そんな親御さんのために、今回は臼蓋形成不全のあるお子さんが、日常で気をつけるべきことについてお伝えしていきます。


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臼蓋形成不全、運動量は基準は?

赤ちゃんの頃に臼蓋形成不全や先天性股関節脱臼が見つかると、その程度にもよりますが定期受診が必要となります。

通院頻度は、最初は1ヶ月に1回、落ち着いてくれば半年か1年に1回程度、そのあたりは主治医が指定してくれます。

稀なケースとして、臼蓋形成不全の状態がひどければ小学校入学前に手術を行うケースもありますが、多くは成長期の間はレントゲンで股関節を撮影し、状態の変化をチェックしていきます。

臼蓋形成不全がある場合、無理をして股関節に負担をかけると関節軟骨が傷んだり、すり減るのを早めたりする危険性があります。

「無理をしているかどうか」のひとつの判断基準になるのが痛みです。

もちろん、まずは主治医に相談してみることが必要ですが、運動中や運動後に痛みのない範囲で、体育の授業で運動を行うことは可能である場合が多いです。

ただし野球部やサッカー部など、クラブ活動で激しい運動を行うことは避けた方が望ましいです。

そうはいっても多感な時期の子どもに、「あれはダメ」「これもダメ」と言ってもストレスの原因になってしまいます。

修学旅行や林間学校など友達との楽しいイベントには、普通に参加させてあげたいですよね。

子どもの臼蓋形成不全に対しては、心と身体、両方に目を向ける必要があります。


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体重のコントロールで股関節の負担を軽減

股関節を気にしすぎるあまり、運動を制限していると肥満につながります。

適度な運動を行うと筋力をつけることができます。筋力があれば股関節をサポートしてくれますので、そういう意味でも運動をすることを悪いことではありません。

運動の種類としては、股関節に負担のかかりにくいプールでの運動がおすすめですので、水泳教室などに無理のない範囲で通うのもよいでしょう。

太っていると常に股関節にかかる荷重量は増えてしまいます。ですから運動と組み合わせて食事量も注意する必要があります。

ただし、成長期に無理なダイエットは禁物ですので体格に合わせた体重をキープするという程度で食事量を考えてください。


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股関節に痛みが出たときにどうするべき?

日常生活を送っていると、注意していても股関節に痛みが出てくることもあります。

でもそんなときにも慌てないでください。この痛みにも意味があるのです。

この痛みは「このままの生活では股関節が悪くなってしまうよ」という身体からのサインです。

そのサインをしっかり受け止め、痛みが出たときにはなるべく安静にしてください。

歩きすぎなければ、家の中で椅子に掛けていつも通り過ごしていれば問題ありません。一晩寝て、朝に痛みがとれていればひとまずは大丈夫です。

臼蓋形成不全は自然治癒するのか?

この記事を読まれている方が一番気になるのはこれかもしれませんね。

臼蓋形成不全で自然治癒することがあるのかどうか、ですよね。

結論から申し上げると、軽度の臼蓋形成不全なら将来的に改善する可能性はあると思います。

ただし立位や歩行など、いつもこちらのブログではお伝えしているような、股関節の負担とならない適切な姿勢や歩行を心がけるべきです。

変な姿勢で椅子に腰掛けたり、脚をクロスして立ったり、ドスンドスンと音を立てて歩いたりしていたらダメですよ。

まとめ

臼蓋形成不全の子どもに注意すべきことをお伝えしました。

子どもに臼蓋形成不全が見つかると、お先真っ暗という思いを抱くこともあるかもしれませんが、適度な運動や体重をコントロールすることで進行を遅らせることはできます。

手術が必要となるケースもありますが、高校生あたりの成長期が終わるころをめどにして行われることもあります。

この点に関しては詳しい検査が必要になりますので主治医としっかり相談してください。

臼蓋形成不全を必要以上に恐れず、できることできないことをお子さんとしっかり話して、まずは親子の共通認識を持つことを意識してみましょう。

【参考書籍】
糸満盛憲:股関節の痛みをとる本.講談社


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