治らない股関節痛、その原因は?

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治らない股関節痛、そんなタイトルでご質問を頂きましたので本日はご紹介させていただきます。

治らない股関節痛

股関節痛についてはこれまでにもいろいろな角度からお伝えしてきました。

今回も腰痛との関係を考えるべき症例です。


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股関節痛に悩む美容師からのご質問

今回ご質問いただいた方の職業は美容師です。

美容師といえば立ちっぱなしで仕事をしますから、股関節には影響しそうですね。

どんなご質問だったのか、早速どうぞ。

國津先生、はじめまして。

まずはじめに、痛みに苦しんでいるのは私の主人であることをお伝えしておきます。二人で真剣にこの痛みがなんとかならないか考え迷う日々ですが、主人が仕事で多忙なため、私が代筆させていただくことをご理解ください。

患者名:◯◯、年齢:36歳、性別:男、診断名:不明、病歴:幼少時、股関節がはずれて大学病院で治療(現在完治)。過去10年、年に1~2回軽度のぎっくり腰(1週間程度で治まる)、手術歴:なし

上記のとおり、軽いぎっくり腰を繰り返していました。

今年の6月には歩けないほどのぎっくり腰になり、いままでとは違い左脚に痛みと痺れの症状が出たので心配になり総合病院の整形外科を受診しました。

レントゲンを撮りましたが異常なし。医師の診断は「強いて言うなら腰付近の背骨間が多少狭いかなぁ、でもまぁ若いしそのうち治りますよ。痛みどめ出しておきます。」とのことでした。MRIの必要性も聞いたが必要ないとのこと。

治療としてはどうしようもないですか?と聞いたら、できることといえばインナーマッスルを鍛えて予防していくことかなと言われました。

たまにお世話になっている整体師さんにも左の背中や腰の筋力が右側と比べると極端に少ないと言われていたので、その時はなるほどと思い、でもどうやって鍛えたらいいのかなぁなんて話をしながら帰りました。

その後、寝ても覚めても立っても座っても痛い日が続きましたが、1か月かけてだんだんと腰痛はましになりました。

今の症状は左股関節~膝裏がズキズキ痛みます。ずっと座っているとまし。その後立つと激痛。伸びたり腰を反らしたりすると痛い。前屈30度程度しかできない。足先に痺れあり。腰は痛みというよりも疲れがたまって鈍く重い感じです。

普通に歩くのは困難でずっとびっこひいてます。

美容師なので毎日10時間~12時間立ちっぱなし。痛みどめ1日3回内服、効かない時もありますが効いたらかなり楽。針治療数回行きましたが効果なし。整体は今はして良いか悪いかがわからないので止めてます。

という状況です。

股関節~脚の痛みは全くましにならないので、5日前に大学病院の整形外科も受診、レントゲン撮りましたがやはり異常なしで痛みどめだけ処方されました。

このままでは仕事を続けなれないかもしれないのと、ひどいびっこをひくのでそのうち他の部位まで悪くならないか心配です。

長くなってしまい申し訳ございません。

色々聞いたり調べたりして、似たような症状で困っている方がたくさんいることや完治が難しいのかなということがわかりましたが、せめて痛みどめなしでも生活できるくらいにはならないでしょうか?

日にち薬と信じて過ごしていましたが、股関節の痛みは一向にましになりません。

痛みを軽減させるためにいまできるトレーニングやリハビリはありませんか?また、直接先生の指導を受けることは可能ですか?当方、京都在住です。

お忙しいとは存じますが、國津先生のお考え・アドバイスをお聞かせいただけたら幸いです。
宜しくお願い申し上げます。


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原因は腰?股関節?

腰痛股関節痛

いただいたメールで、気になるところから診ていきましょう。

ぎっくり腰

気になるのはぎっくり腰。かなり頻発しておられます。

一般的に言われているぎっくり腰は、簡単に言うと腰にある筋肉や靭帯の微小な断裂で起こします。ですから腰痛があるときでも、腰痛がおさまってからも、骨には異常がないことがほとんどです。(レントゲンでは骨しか写りませんので)

微小というのがミソで、腰のヘルニアや脊柱管狭窄症がなければ、MRIで検査しても何も写らないことがほとんどです。
医師の言う「強いて」というのは年齢相応と解釈すればいいので、36歳の他の男性でも同じような感じだと思います。それが原因であれば、他の36歳男性もみんな同じ症状がでるということですので、それが原因ではないということでしょう。

股関節痛

いわゆる股関節痛では股関節周囲が痛むことが多いです。また変形性股関節症などの股関節疾患の場合、大腿部後面から下腿に伸びるようなしびれはあまりでません。

ですから今回メールでのお聞きする感じでは、股関節疾患というよりも腰の疾患のような気がしました。

それにしても痛み止めを1日3回は少し多すぎますね。胃は大丈夫なのでしょうか。


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どうするべき?

股関節痛み元

治療で一番大変なのは、なぜ痛みがでているのかわからないことです。

なぜかわからなければ、医師も薬を処方できませんし、理学療法士も治療することができません。

ですからこのような症例の場合、私ならまず原因をはっきりさせることを優先するべきだと考えます。

腰のMRIを撮られていないようなので、まずはMRIを撮影して、まずどんな腰の症状なのかはっきりさせることが先決かと思います。

ただし近年言われていることですが、腰の症状の場合、レントゲンにも、MRIにも全く写らないものもあります。

あるテレビ局ではこれを「精神からくるもの」として腰痛の50%以上が実は精神的な病から来てると言っています。

理学療法士の立場としては、これはちょっと言い過ぎと思っているのですが、精神から来るものがあるのも事実です。

あと、太ももの後ろにしびれや痛みが走るのは、坐骨神経という神経が支配している領域の問題です。これは一般的には坐骨神経痛と呼ばれているものです。腰の疾患とともに坐骨神経が何か悪さをされている可能性もあります。

ただ坐骨神経のあたりの症状はMRIをとってもわからないこともあるので、せっかくMRIを撮っても原因がはっきりせず、結局対症療法しかないという結論になるかもしれません。

仕事への影響

股関節痛美容師立ち仕事

今回ご質問をくださった奥様が一番心配されているのは、ご主人のご職業への影響です。

美容師さんなので、立っている時間がほとんどでしょうから、仕事への影響大いに有り得ると思います。

腰からの症状であれば、股関節か膝関節(同じ側、もしくは逆側)にくる可能性もあります。

ただし腰の症状など、何か原因がわかればリハビリの方法もあるかもしれません。完治するとは簡単に言えませんが、原因に対して、もしくは原因を引き起こしている症状に対してアプローチすることはできるかもしれません。

ですから日にち薬ではなく、日にちが過ぎていくと腰痛の症状であれば時限爆弾のように症状が進んでいくる可能性もあるのです。

トレーニングは疾患や症状に合わせたものをするべきですので、メールでのやりとりでお伝えすることはできませんでした。

ご主人様の体重やスポーツ歴、奥様が以前(腰痛に襲われる前)から気になっていた姿勢や歩行の特徴などがあれば、何か変えていくことも可能だと思われました。

後日、これらの回答にご返信をいただきました。それが以下です。

國津先生

早速のお返事ありがとうございます!ご丁寧にお答えいただいて感謝いたします。

主人は身長170cm、体重63㎏。学生時代サッカーをしていて、極度のO脚です。姿勢は悪くありませんが、体が硬く、全身どこを押してもカチカチにこってます。

腰痛は精神からくるものというお話、驚きました。主人は「病は気から」とう考えが強く、咳が出ても熱がでても風邪じゃないと笑い、寝たら翌日治ってるような人で、よほどじゃない限りしんどいとかつらいと口にしません。

ですから今回は相当つらいんだと思います。痛いことに疲れた…と口にするようになりました。
痛みどめは胃薬と一緒に内服してますが、やはり胃の不調が出始めました。

以前針治療していただいた先生からは腰痛は胃腸の調子とも深く関係があると言われました。

たくさんの専門家の方々がいて考え方もそれぞれでしょうが、治り方も人それぞれでしょうし、いろんな方のお考えを聞かせて頂いて一番効果がある治療方法を見つけていこうと思います。

MRIはずっと気になっていますが、結局のところ何も見つからない気がして総合病院の医師にはなかなか強く希望を伝えられませんでした。

個人のクリニックでMRIを撮ってくれるところ、理学療法士さんがいるところを探そうと思います。

國津先生のような方が京都市でも見つかればよいのですが…。

このたびはお忙しい中ありがとうございました。

まとめ

腰痛なのか、股関節の疾患なのか、まずは原因をつきとめることから始めてみましょう。それがわからないと暗中模索の治療となってしまいます。

意外とからまった糸を紐解くように、原因がわかるといろいろなことがつながって、解決の糸口が見つかることもありますよ。


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