股関節痛、膝関節痛、腰痛 温めるとなぜ痛みは楽になる?

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温めるとなぜ痛みは楽になるのか、本日は痛みと温熱療法について考えてみたいと思います。

痛みと温熱1

誰しも一度は経験したことがあると思いますが、股関節や膝関節、腰部に痛みがあるときにお風呂に入ったり、ホットパックを使って温めると、なんとなく痛みがましになったような気がします。

温める治療のことをリハビリでは「温熱療法」と呼び、ホットパックやマイクロ、超音波などが温熱療法として用いられます。

また自宅でもお風呂の後やこたつに入っていると痛みがましになりますが、これも温熱療法と同じ効果が得られています。


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痛みの閾値とは?

ではなぜ温めると痛みはましになるのでしょうか。それを考えるときに

「閾値(いきち)」

という言葉の説明をしなくてはなりません。

閾値の「閾」という字はなかなかお目にかかることはありませんが、意味はしきりとか境界線という意味です。

閾値については以前にも登場した中島先生がわかりやすい動画で作っておられますので、まずはそちらをご覧ください。

引用)中島卓也.理学療法士 PhysiTheraResearch
※中島先生に動画の引用のご許可はいただいております。

中島先生は痛みの閾値を防波堤に例えて説明されています。


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痛みの閾値と温熱療法

閾値の概念が理解できたところで、痛みの閾値と温熱療法の関係を考えてみましょう。

まずはこちらの図をご覧ください。

痛みの閾値3

この赤線のところが痛みの閾値のラインと考えてください。身体への刺激がこのラインを超えるとヒトは痛みを感じます。

ここに何かしら刺激が加わったとします。たとえば手が触れるような軽い刺激だとします。

痛みと刺激2

このときには刺激は入りますが、閾値にはとどきませんので痛みは感じません。

痛みの閾値4

次に頬を叩かれるような強い刺激だったとします。

痛みと刺激1

このときには強い刺激が入り、閾値を超えてしまいます。

痛みの閾値5

刺激が閾値を超えると痛みとして認識されます。

では温熱療法を用いた場合どうなるかというと、閾値がいつもより高くなります。

痛みの閾値7

通常なら赤線が閾値のラインですが、温熱療法を用いると閾値が高くなり青線となります。

もう一度、頬を叩いて刺激を加えてみると、

痛みの閾値6

温めた後だと閾値を超えません

閾値を超えないということは、痛みを感じないということです。これが温熱療法をすると痛みが楽にある仕組みです。

立ち上がるとき、歩いているときなど、普段は痛みを感じるときにも、温めた直後なら痛みにくくなるというわけです。


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温熱療法だけではダメな理由

前回のブログで痛みがあるときに、痛み止めや温熱療法だけに頼りすぎるのはよくないとお伝えしました。

温熱療法は一時的に痛みを軽減する作用はありますが、長期に渡って効果が持続するわけではありません。

お風呂上がりはポカポカですが、しばらくすると冷えてしまうのと同じです。

ですから接骨院や一部の医院で行われているような温熱療法のみの治療を続けても、長い目でみるとよくはならないのです。

そこでやはり考えるべきなのは運動療法です。

温熱療法で痛みが軽減しているときに動作の練習をするなど、痛みがあるために行いにくい練習を前処置としての温熱療法に加えることによって、効果が期待できます。

まとめ

温めると楽にはなりますが、股関節や膝関節自体を改善しているわけではありません。

温熱療法の効果は一時的と考え、痛みの出にくい姿勢や歩行を獲得していくことが症状改善の近道といえるでしょう。


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