理学療法士と患者さんの関係は恋愛と同じ

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リハビリで重要なこと、それは治療者と患者さんが「症状が良くなるため」に同じ気持ちで頑張ること。

そんな当たり前のことができないので、なかなかうまくいかないことが多いです。

理学療法士と患者さんの共同作業

以前外来でリハビリをしていたとき、こんな患者さんがいらっしゃいました。

「ここ(当時勤めていた病院)に行ったら、治してもらえるって聞いたから」

遠方よりお越しになったので、気になって来院の理由を尋ねたときに言われた言葉です。

「こんな人おるの?」って驚く人もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら病院に行けば治してもらえると考えている人は非常に多いのです。

でもここではっきり言いたいのですが、

「病院に行けば治してもらえる」

と思うのは間違いです。

たとえば風邪(感冒症状)の症状を改善させる薬はありますが、最終的には患者さんがゆっくり休んで、栄養のあるものを摂って、自己回復に努めるから治ります

風邪で薬を飲んでも、無理をして仕事をしたり、食事を摂らなかったら、風邪は治りにくいと思いませんか?

風邪の例でいうと「そりゃそうだ」と思うのに、リハビリの話になると理解されないことが多いです。


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ただ手が触れている状態ではダメ

先日あるセミナーに参加して、おもしろい体感ワークをしました。

治療者役の人の手がある部分に触れたときと触れていないときに、患者さん役(被験者)の動きがどう変わるかというワークです。

そのときは垂直跳びや左右に身体をひねる動きで試したのですが、これがおもしろいほど変化がありました。

人の手がある安心感というか、支えられている感じが、患者さん役の動きを大きく改善させたのです。

ここまでは当たり前の話なのですが、次に手を触れたままワークに集中しなかったらどうなるかというワークをしました。

どういうことかというと、治療者役の人が患者さん役のある部分に手を当てたまま(ここまでは先ほどと同じ)、違うことを考えるということです。

たとえば治療者役が「明日、誰と遊びにいこうかな?」と考えたら、患者さん役の動きがどうなるかというワークです。

そうすると、見事なくらい患者さん役の動きが悪くなりました。

逆に、患者さん役がワークに集中しなかったらどうなるかもやってみました。

患者さん役が「今日の晩ごはん何かなぁ?」と考えると、これも見事なくらい動きが悪くなるんですよね。

まあこれは当たり前かもしれませんが。

おもしろかったのは、患者さん役が違うことを考えた瞬間に、治療者役の手からふっと何かが離れていく、そんな感覚がはっきり分かったのです。

なんか不思議でしょう?


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リハビリは恋愛関係のようなもの

リハビリの場面で当てはめてみると、こんな感じですね。

一番いいのは、セラピスト(理学療法士や作業療法士)と患者さんが共通の認識を持って、症状を改善するために意識すること。

理学療法士と患者さんの共同作業2

でもセラピストが違うことを考えていたり、患者さんが違うことを考えていると、最大限の効果を得ることができません。

理学療法士と患者さんの共同作業3

理学療法士と患者さんの共同作業1

最悪なのは、セラピストも患者さんも違うことを考えながらリハビリをすること。

理学療法士と患者さんの共同作業4

まあこんな状態なら良い結果がでないことは一目瞭然ですね。

ここに書いていることは少し非科学的な内容を含んでいると思います。

ただお互いが同じ目標をも持って進まないといけないって、言葉にすれば当然なんですよね。

冒頭に書いたように、「この病院に来れば治る」とか、「薬飲んでればいいんでしょ」みたいなに、他力本願で他人行儀な人とのリハビリはなかなかうまく進みません

現場でよくある例でいうと、自宅で行う自主トレを指導することがあるのですが、やってくれない人が多いんですよね。

もちろん私の伝え方も悪いのでしょうが、ちょっと悲しくなります。

ここまで読めば理解できると思いますが、これでは同じ目標に進んでいるかと言われたら、そうではないと分かりますよね。

治療者と患者さんは共通の認識を持って、前に進み続ける必要があるのです。

それはあたかも恋愛関係のようなものだと私は考えています。

もっといえば夫婦のように、時には二人で涙して、時には喜び合う、そんな関係が理想なのかもしれません。

まとめ

リハビリにおけるセラピストと患者さんの関係について考えてきました。

リハビリに限らず医療は、治療者の独りよがりのものではダメですが、患者さんの協力も不可欠です。

少しでもいまの症状を改善するためにはどうすればいいのか、お互いが考えて、行動し続けることが大切なのだと思います。

それは甘い恋愛関係に似ていますよ。


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