赤ちゃん整体のやり方は?効果はあるの?

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赤ちゃんの病気や怪我が整体で治ると施術し事故が起きています。その背景にある問題を今回は考えてみたいと思います。

少し昔になりますが、2014年9月6日の読売新聞にこんな記事が掲載されていました。

施術後に乳児が死亡…「免疫力高める」首ひねり

大阪市淀川区で「赤ちゃんの免疫力を高める」などとうたうNPO法人代表の女性(新潟県上越市)から、首を強くひねるなどの施術を受けた神戸市の男児(生後4か月)が途中で意識不明になり、その後死亡したことが関係者への取材でわかった。

引用) YOMIURI ONLINE 関西発

記事では男児を寝かせた状態で、首を大きくひねったり、もんだりして、呼吸不全となり低酸素脳症による多臓器不全で亡くなったとのこと。

その代表の女性はNPO法人を立ち上げたり、育児本を出版するなど、それらしい活動はしていたようです。ただ女性は理学療法士や柔道整復師、あん摩マッサージ師などの国家資格を取得していませんでした。

この時点で、こんな人に身を預けるのは危ういと感じるのですが・・・。簡単にいえばド素人でちょっと胡散臭いですよね。

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アトピーは整体で治る?

今回事件の概要が明るみにでるにつれ、分かってきたことがあります。

容疑者の女性は口コミで広めたり、ブログであたかも医学的な根拠があるかのように謳ったり、免疫学の先生とコラボして本を出版したりしています。実際に当時Amazonで検索すると、まだ本が売られていました。

今回被害に遭われた方も、知り合いの口コミを信じて施術を受けられたそうです。

ここでみなさんにお聞きしたいのですが、この容疑者に自分の生まれたての我が子を預けたいと思いますか?少しでも常識や医学の知識があれば、あんな運動で免疫が上がったり、アトピーが治るなんてないことは理解できます。

私なら子どもを預けるなんて到底できません。

この新聞記事を読んだときに同僚が最初に発した言葉が、

「なぜ整体で病気が治ると思うのかなぁ?」

ということでした。

念のために説明しておくとその同僚は小さい子どもを抱える母親でもあります。赤ちゃんならではの悩ましい事情は理解できるところですが・・・。


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我が子を思いやる気持ちがそうさせる

家族(両親や兄弟)が病気になると誰でも心配だと思います。これが我が子のことなら、何倍、何十倍も心配になります。ですから、生まれつき何か障害があったり、病気があれば、どうにかしたいと思って改善する方法を探します。

以前私の友人の子どもに障害が見つかったとき、その友人は治療法を必死で探しました。そしてある治療法を見つけ、遠くまで毎月子どもを連れて行きました。

治療費や交通費もさることながら、親子の心身の負担は計り知れません。子どものためならこれほど必死になるのだと、まだ子どものいなかった当時の私は思いました。

斜頚であれ、アトピーであれ、便秘であれ、どんな病気でも障害でもなんとかしたいと思う気持ちは変わりません。いま子どもがいらっしゃらない方でも、自分の子どもためなら、なんとかしてあげたいと子どもの親の気持ちを何となく理解できるでしょう。


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赤ちゃん整体にエビデンスはない

ただここで注意があります。ここで書かれているような整体にはエビデンス(医学的根拠)がありませんすなわち、この治療法をすれば、ある病気や怪我が治るという確証がないわけです。

たとえば薬であれば、「こういう症状の患者さんが毎食後にこの薬を1錠ずつ飲めば血圧が下がる」というエビデンスが必ずあります。

記事でも触れられていますが、この施術法も代表の方が自ら編み出した民間療法です。自ら編み出したって、怪しい拳法や宗教じゃないんだから・・・。

もしその施術法にエビデンスがあるような確かなものなら、病院で行われるでしょうから、赤ちゃん整体にいく必要はありません。

薬の例でいえば、「前に他の人が飲んだら血圧が下がったよ。まああなたとは違う人だから参考にならないけど、飲んでみますか?どんな副作用がでるかわからないけどね」という感じでしょうか。

こう提案された薬を飲む方はほとんどいないでしょう。赤ちゃんの整体で行われている内容はそんなものです。ただ提案の仕方が上手だったのでしょうが、本当に確証のあることが行われているとは思わない方がいいでしょう。

赤ちゃんを救えるのは親しかいない

先ほど同僚女性の声を紹介したのですが、あの声がこの事件の本質を物語っています。私がその新聞記事を読んで一番気になったのは、なぜそんな施術を受けさせようと思ったのか、ということです。

おそらくインターネットで必死に調べて、ホームページを見たり、口コミを読んだと思うんです。でも何度かこちらのブログではお伝えしていますが、上位に出てきて目にするサイトが正しい情報を掲載しているなんて限りません。

最近では少し変わってきましたが、どちらかというと怪しい情報の方が多いです。

親としては、我が子の症状をなんとかしてあげたいという切実な思いがあったのか、その情報を信じてしまったのです。ちょっと調べればそれで本当に治るかどうかはわかると思いますし、わからなければ小児科医に聞けば分かったはずなんです。

医療従事者からすればとても信じられないような治療にも、我が子の運命を預けてしまう人がたくさんいます。そんな状況を救えるのはやはり両親です。両親がその治療や施術が子どもにとって必要なのか見極める目が必要です。

適切な医療情報は手に入りにくい

私は6年ほど前からブログでリハビリに関する情報を発信しています。ブログを始めたときって、「もっと見てもらいたい」「もっとアクセスがあったらいいのに」と思うのですが、なかなかアクセスが集まりません。

fc2という無料ブログを始めた頃、毎日書き続けてもアクセスは3とか、多くて8とか。多くの人はこのあたりで嫌になってブログを書き続けることを辞めてしまいます。

ただなぜか私はそれが悔しくて、どうにかして人に見て欲しいと思い、ブログについていろいろ調べました。調べるにつれ分かってきたことがありました。それは役に立たないサイトでも、方法論さえ分かれば人の目に触れやすい検索順位にいることです。

たとえば「腰痛 治療」などと調べれば、上位10位までのうち7つぐらいは怪しい整体院や治療家のホームページや、役に立たないものを売りつけるサイトで占められていました。(※最近はその傾向は少し変わりつつあります)

分からないことがあればYahoo!やGoogleの検索窓にキーワードを入れて調べる時代です。上位に出てきた情報にはおそらく目を通すでしょうから、不幸にもそのサイトの情報を信じてしまう人もいるのです。

「インターネットで調べた天気予報が外れた」など、笑える情報ならいいですよ。でも医療や健康の情報で虚偽の情報が出回れば、誰かに不幸を招くことになるのです。

私はこのような状況を変えたいと思い、医療従事者による積極的な情報発信で誰かの健康に寄与することができないかと考えブログを始めました。

ブログを始めた後に知ったのが最初にご紹介したズンズン運動で赤ちゃんが亡くなった事件です。

エビデンスがない施術は絶対受けない方がいい?

赤ちゃん整体にはエビデンスがないとお伝えしましたが、すべての施術に100%効果がないのかと言われれば難しいところです。

私は理学療法士ですが、すべての民間療法を否定しません。たとえば、よくいわれるように合う人・合わない人はあると思います。

ですから、今回のタイトルからは矛盾するかもしれませんが、すべの施術を否定するわけではありません。それが医学的に正しいかどうかの証明はされていないだけです。そこをどう判断するかが大事ですよね。

赤ちゃん整体のやり方に正しいも何もない

この問題の経過を考えたとき、この運動でその前年にも子どもが亡くなっていることや、医学的な根拠がなく効果がないことを知ることができていれば、このお母さんも施術を受けさせることはなかったでしょう。

赤ちゃん整体のやり方に正しいも何もありません。

それが赤ちゃんにとってしんどうそうとか不要に感じるのであれば、やめさせるのが親の責任です。


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