認知症を簡単に判別できる長谷川式簡易知能評価スケールとは?

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「最近親の物忘れが激しくなってきた気がする。まさか認知症?」そんなときは病院に行かなくても、簡単にできる簡易検査で評価することができます。

今回は誰でも認知症を簡易的に検査する長谷川式簡易知能評価スケールについてご紹介します。

認知症は誰にでも起こりえるものなので、知っておくと絶対損はしませんよ。


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認知症は突然やってくる

患者さんや施設の利用者さんと話しているときに、ときどき「あれ?」と思うことがあります。

たとえば、その人が少し前に話していたのと同じことを話しているのに気づいたときです。最初は「前に話していたのを忘れたのかな?」とあまり気に留めませんが、また同じ話を楽しそうにしているのを見ると「認知症が出てきてるのかなぁ」と疑います。

「疑います」と書いたのですが、実は最初に同じ話をしたときも認知症の3文字が頭をよぎったのですが、自分が忘れている可能性もありますし、忘れっぽいキャラクターの人もいますので、急ぎでなければ様子をみることが多いです。

介護施設によっては入所日やデイサービスの利用開始日に検査をするところもありますが、認知症が疑われるかどうかよりも、リハビリや生活に影響があるなら私は検査するようにしています。


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認知症は簡易的に評価できる

認知症が疑われたとき行う検査が今回タイトルにもあった改訂版長谷川式簡易知能評価スケール(通称:長谷川式もしくは長谷川)です。多くの病院で採用されている認知症の基礎評価で、医師はもちろん、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士のリハビリでも認知症の評価として用いられることが多いです。

長谷川式簡易知能評価スケールで検査する内容は以下に大別されます。

  • 見当識:聞き慣れない言葉かもしれませんが、「見当違い」の見当ですね。これは自分の年齢や日時、自分がいる場所が分かっているかどうかです。
  • 記憶:何か作業をしてそれをこなせるかを問う作業記憶や、後から思い出してもらう近時記憶を問います。
  • 計算:引き算をします。
  • 記銘力:5つの物品を見て、それを隠したときに想起できるかどうか。
  • 前頭葉機能:思考、感情、理性、性格などに関わる前頭葉の機能を問います。

難しいですね。簡単に申し上げると認知機能全般を検査するということですね。

そしてこの長谷川式簡易知能評価スケールですが、実は医療従事者じゃなくても、誰でも行うことができます。検査用紙に沿って、質問して採点するだけです。

その検査用紙がこちらです。

どうですか。質問事項は年齢や今日の日付、場所、野菜の名前など簡単ですし、「2年までの誤差は正解」「相互に無関係なもの」「途中で詰まり、約10秒間待っても出ない場合にはそこで打ち切る」など注意事項も書かれていますので、その通りに質問すれば大丈夫です。

細かいことをいうと、8の品物を見せて覚えてもらうテストでは、高齢者が知っているものを5つ提示するようにしてください。たとえば全く見たことがないもの、たとえば外国の紙幣や硬貨、電子タバコ、最新式のスマホなど、若者しかしらないものや、高齢者になじみのないものは避けましょう。

結果は以下のように判定されます。

点数判定
20~30点異常なし
16~19点認知症の疑いあり
11~15点中程度の認知症
5~10点やや高度の認知症
0~4点高度の認知症

いちおう20点以上であれば異常なしとなっているのですが、現場で働く医療従事者や介護職員にしてみると20点だと少し認知症の疑いありって感じですかね。私なら25点以上であれば正常と考えます。(あくまで私の判断です)

もしおじいちゃんやおばあちゃん、ご両親の認知症が疑われる場合には、ご家族で一度テストしてみてください。

長谷川式簡易知能評価スケール実施時の注意点

長谷川式簡易知能評価スケールを実施するときには以下の2点に気をつけてください。

認知症の検査であることは伝えない

まずこれが認知症の検査だと対象者にはいわない方ば無難です。医療現場では聞かれたら何の検査をしているのか、ご本人には伝える義務がありますが、家族でやる場合はそこまで考えなくてもいいでしょう。

もし「これは認知症の検査だから」と伝えると、「わしを認知症だと思っているのか!」と怒り出すか、「そんな風にみていたの・・・」と家族関係がぎくしゃくしてしまいます。

もし検査を実施するなら、「テレビでやってた記憶力のテストをやるよ」など違うテストであると伝えましょう。ただ最近長谷川式簡易知能評価スケールがテレビや雑誌で紹介される機会が増えて、これが認知症の検査であることを知っている高齢者が増えて現場は少し困っています。

長谷川式の検査結果が全てではない

もし長谷川式簡易知能評価スケールを実施して認知症が疑われる結果でても、すぐに認知症だと確定するわけではありません。そこは決して慌てないでください。

長谷川式簡易知能評価スケールはあくまで認知症を診断する検査のひとつであり、認知症であるかどうかは診察やその他の検査(CTなど)を総合して医師がそうであるか診断を下すものです。

もし疑わしい結果がでた際には、お近くの病院の物忘れ外来など、認知症を専門に診察している病院で医師の診察を受けて診断を仰ぎましょう。最近は認知症のお薬も開発されて、病院で処方されることが増えています。

重度な認知症から飛躍的に改善することは難しいのですが、初期症状であれば改善する見込みはありますし、それ以上進行させないことも重要になってきます。

ですから、もし「認知症かな?」と疑われた場合には、できるだけ早めに受診することおすすめします。

以上認知症の簡易検査、長谷川式簡易知能評価スケールについてご紹介しました。


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