股関節と膝関節の運動の関係 二関節筋に着目して

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股関節と膝関節に関わる二関節筋が、股関節の関節可動域に影響を及ぼす仕組みを詳しくみていきましょう。

前回の記事で股関節に関わる二関節筋のまとめをお伝えしました。

簡単におさらいしておくと、二関節筋とは2つの関節をまたぐ筋肉で、股関節では大腿直筋やハムストリングスがあります。

股関節は膝関節と位置的に近いこともあり、良くも悪くもいろいろな影響を相互に与え合います。

前回ご紹介した二関節筋もお互いに深く関わっていて、この二関節筋の状態により股関節の可動域は変化します。

この状態の変化によって可動域や動きやすさが変わったりします。

この概念は非常に重要ですので、しっかり理解してください。


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二関節筋からみた股関節の運動学

たとえば仰向けに寝て股関節を屈曲方向に動かしていくとき、膝関節が屈曲している状態と、伸展している状態ではどちらが股関節を屈曲しやすいと思いますか。

このとき考えるのは、二関節筋である大腿部後面にあるハムストリングスの状態です。

ハムストリングスは坐骨結節から膝関節遠位まで伸びる二関節筋です。ハムストリングスの起始と停止が近づいて筋肉の長さが短くなっている状態と、起始と停止が引き離されてピンと張っている状態では、股関節の屈曲可動域は大きく変わります。

具体的には、膝関節が屈曲していればハムストリングスは弛んでいて、膝関節が伸展していれば張っています。

ですから先ほどの例でいうと、下の左図のように膝関節が屈曲しているときの方が、右図の膝屈曲が伸展しているときよりも股関節屈曲可動域は大きくなります。

股関節屈曲2(膝関節屈曲)股関節屈曲(膝関節伸展)

引用)図解入門 よくわかる股関節・骨盤の動きとしくみ (How‐nual Visual Guide Book)

同じようにうつ伏せでの股関節伸展可動域をみると、膝関節が屈曲しているときよりも、膝関節が伸展しているときの方が股関節伸展可動域は大きくなります。

股関節伸展(膝関節伸展)股関節伸展(膝関節屈曲)

これは大腿部前面にある大腿直筋が、膝関節が屈曲した状態では張ってしまい、股関節の伸展を制限するからです。

まとめ

股関節と膝関節は運命共同体と言えるでしょう。

だから股関節の方が大事、膝関節の方が大事ということではなく、お互いにどのような影響を与え合い、どこをどう治療していけば良いのかを考えましょう。

意外かもしれませんが、股関節に痛みがあり診察を受けてリハビリが始まった方でも、膝関節に問題がある方も多いのです。

股関節に痛みを抱える方はぜひ膝関節の動きや痛み、筋力についてもしっかりみておきましょう。

PS.本日の話題は弊著「図解入門よくわかる股関節・骨盤の動きとしくみ (How‐nual Visual Guide Book)」から引用しました。

股関節の解剖や痛み、姿勢や歩行について詳しく書いていますので、よろしければぜひお手にとってご覧ください。

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