臼蓋形成不全で痛みがあると運動をしてはダメなのか?

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臼蓋形成不全による痛みと、歩行やスポーツとの関係。どこまでしても大丈夫なのか、その線引きはとても悩むところです。

臼蓋形成不全と痛みと運動

股関節に疾患があると診断されると、運動をしてはいけないと言われることが多いです。これは股関節に限らず、膝関節の疾患でもそうかもしれませんね。

でも「どうしてもスポーツがしたい」「部活で走る必要がある」、そんな方も多いと思います。

今回は臼蓋形成不全と診断され、股関節の痛みに悩まされている方からのご質問をご紹介します。


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臼蓋形成不全とランニングと痛み

いただいたご質問は以下です。

性別:女性

年齢:10代

診断名:臼蓋形成不全

メッセージ本文:
こんにちは。吹奏楽部に所属している高校生です。昨年の8月上旬、下校途中に突然『バキッ』という変な音と同時に右股関節の激しい痛みに襲われま歩きにくくなりました。

私は電車で一時間以上かかる高校に通っていたため、その日は何とか無理やり自力で帰宅しました。

その後痛みは毎日続きましたが、私が所属している吹奏楽部は非常に忙しい部活動で、移動は常に走り体力もかなり必要です。

夏休みも休みは1日もなく、いろいろな場所へ演奏にいったり、大会の練習や1週間程の合宿もあったため、痛みを何とかごまかしながら活動を続けていました。

やっと地元の病院へ掛かったのは、合宿が終了した後、8月終わり頃だったと思います。そこで『臼蓋形成不全』と診断され、初めて今まで自分を苦しめていた痛みの原因が分かりました。

その病院でリハビリをしていただきましたが、施術後痛みが増すことが多く、リハビリも干渉波と理学療法士に痛みの出る動きを確認されるだけで少しして疑問を抱き始めました。

そこで評判が良い市外の大きな整形外科に受診することにしましたが、
そこでもやはり診断は『臼蓋形成不全』でした。

松葉杖を使うよう言われ、しっかりとリハビリのメニューも組んでいただき、施術後は体が楽になりました。

しかし、部活動に参加するとすぐに痛みが増してしまいました。当たり前なのですが・・。

部活動に休みはなく、また大きな大会や演奏会も控えていたため、どうしても参加せざるをえませんでした。

12月中旬まで痛みをごまかし何とかリハビリで状態を保ち、そんな生活を続けていましたが、やっと年末の休みで足を休めることができました。するとみるみる回復してきて、とても喜んでいました。

ところが学校と部活動が始まった途端、痛みが復活してきまいました。

事細かに書きましたが、これが現在の私の状況です。

ここからが本題というか、質問なのですが、(前置きが長く申し訳ございません)

先程申し上げたように、部活動では本当は常に移動は走らなければならないのですが、現在私は特別に許可を頂き、松葉杖で歩いています。

しかし、いつまでもこの様な状態でいる訳にはいきません。

そこでご質問なのですが、走ることが出来るようになるまでにはどの位かかるでしょうか。

また、まだ足の筋力トレーニングを始めたばかりの段階では、松葉杖なしでの長時間の歩行及び立ち続けることははあまり好ましくありませんか。

お手数おかけしますが、宜しくお願い致します。

(※一部加筆、修正しています。)

臼蓋形成不全の診断を受けた高校生の方からの質問です。

部活に影響があり、早く走れるようになりたいというご希望があります。

臼蓋形成不全の診断を受けると走ってダメ?

臼蓋形成不全で痛みがあると走ってダメ

まず最初に、臼蓋形成不全のあればすべて痛みがでる、というわけではありません。

50歳ぐらいまで骨の変形があっても気づかれない方もたくさんいます。どちらかというこちらのパターンの方が多いでしょうか。

ということは、「臼蓋形成不全があるから痛みがでる」というよりも、「臼蓋形成不全があり過用(使いすぎ)や誤用(誤った使い方)を続けて、痛みが起こっていると考えた方がいいかもしれません。

その上で、私なら痛みがでている状況を細分化していくとと思います。

たとえば今回の場合であれば、

  • 休めば楽になるのであれば炎症が原因??
  • 普通に歩くだけなら痛みはないのか?
  • どんな姿勢をしているのか?
  • どんな歩き方をしてのか?
  • どんな楽器を使っているのか?
  • どんな楽器の持ち方(持ち運び方)をしているのか?
  • 筋力は本当に必要か?

などです。

休めば楽になるのであれば、過用や誤用によって炎症や筋肉の痛みが引き起こされている可能性があります。

それが原因なら、筋肉はあまり必要がないのかもしれません。(このあたりは以前からブログに書いておりますので、時間があればご覧ください)

  筋肉を鍛えても股関節や膝関節の負担は減らない可能性も

松葉杖を使えば一時的に負担は減るかもしれません。ただし松葉杖で歩き続ければ、また違うところが痛くなりますし、松葉杖での長期間の歩行が普通の歩行にも影響を及ぼしてしまうかもしれません。(このあたりは可能性の問題ですが)

いままで伝えられてきたことから発想を転換する必要があるかもしれません。松葉杖なしで立つことがダメなのではなく、負担のかかる立ち方や歩き方がダメなのです。

ですから松葉杖を使っていても良くない歩き方や立ち方をしていれば、少しずつでも負担はかかり続けています。

良い立ち方ができるのであれば、少し長く立つことも歩くこと、負担は松葉杖で歩くよりも負担は小さくなるかもしれません。

ただ良い立ち方、悪い立ち方は、人それぞれの状況、状態によって違いますので実際にお会いして身体をみないと指導することはできません。同じ理由で走れるようになる時期も申し上げることはできません。

ここはやはり実際に診てもらっている人に評価してもらうべきでしょう。もしまだ理学療法士のリハビリを受けることができるのであれば、姿勢や歩行をしっかり指導してもらいましょう。

松葉杖を使うことは、一時的な痛みの改善にはいいのですが、それ自体が積極的な治療とならない可能性もあるので、長い目でみていくなら姿勢や歩行をしっかり指導してもらうのがいいと思います。

まとめ

臼蓋形成不全の痛みと動作についてお伝えしてきました。

痛みが強い時期には運動を控えるようにした方がいいですが、それを引き起こしている原因については同時に対策を練っていくべきでしょう。

それがわかって対策を講じることができれば、歩くときの痛みも軽減できるでしょうし、運動も可能になっていくかもしれません。

逆に痛み止めの薬を飲み続けたり湿布を貼ることは、一時的な痛みの軽減には効果的ですが、痛みの本当の原因と向き合うことにはなりません。

今回の話でいえば松葉杖もそうですよね。

なぜ痛みがでているのか、その理由をはっきりさせることを優先しましょう。

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