腰痛本のおすすめ「よくわかる腰痛症の原因と治し方」のレビュー

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人は生まれてから死ぬまでに80%が腰痛を経験するといわれています。かくいう私も腰痛経験者で、理学療法士という仕事柄腰痛にはめちゃくちゃ気をつけています。

世間にはたくさんの腰痛症に関する書籍や対策グッズが出回っていますが、そのほとんどが実行するに値しません。怪しい本が本当に多いんですよね。

では腰痛になったら、もしくは腰痛を予防するにはどうすればいいのでしょうか。

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この記事を読まれているみなさんにお聞きしたいのですが、腰が痛くなったことはありますか。

「ちょっとくらいは痛かったことがある」という軽度の人から、「腰がひどくなりすぎて転職しました」という重度な人まで、腰が痛めた人はたくさんいらっしゃいます

ここでひとつ考えて欲しいのですが、腰痛なんて今に始まった症状ではなく、100年も200年も前から日本に存在していた症状です。

なのに、いまだに「腰痛症に本当に効くのはこれだ!」という治療法が確立されていません。それはなぜなのでしょうか。


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腰を痛める人は多いのにその治療法は確立していない

私が考えるに、腰が痛くなる原因や疾患、そして症状や治療法がたくさんありること、そして腰痛になる年齢や性別、職業、スポーツ歴なども千差万別で、疾患や原因、そして本当に効果的な治療法はひとつにしぼりきれないからではないでしょうか。

そう考えると、巷に出回っている本って本当に怪しいものばかりなんですよね。「腰痛の本当の原因は□□だった」「◯◯だけすれば治る」など、原因があたかもひとつであるように語り、そして特別な治療をしないと腰痛が治らないかのように煽ります。

もう一度言いますが、腰痛が起こるにはさまざまな要因が複雑に絡まっていて、その原因や治療法をひと言で語ることなど難しいです。

そんな複雑な腰痛症をとにかくわかりやすく解説した本が最近出版されました。それがこちらの本です。

腰痛本ではかつてないほどの内容とボリューム

さっそく私も購入して読んでみたのですが、こちらの本の最大の特徴は、腰痛が起こる主要な疾患をすべてまとめているところです。腰痛本にありがちな「◯◯すれば治る」とは真逆で、あれもこれも知っておかないと、とにかく幅広く書かれています。

書かれている分野も、疾患のことから、運動学、痛みについて、そして腰痛体操まで本当にすごいボリュームです。

一般の方も、医療系の人でも、腰痛を一通り知るには最適の一冊となっています。

中尾浩之ってどんな人?

著者は理学療法士の中尾浩之先生です。

中尾先生は理学療法士として活動しながら、「 rihatora.net 」という人気ブログを運営しておられます。馬のお面の人といえばわかる人も多いのではないでしょうか。

中尾先生とは少し前に知り合ったのですが、とにかく勉強家で、物事を分かりやすく伝えることに長けています。

意外なところではこの本に使用されているイラストの多くを自分で描かれるんですよね。自作のイラストが本当に見やすく、本の内容を理解するのに大変参考になります。

図解入門 よくわかる腰痛症の原因と治し方の目次

本にどんな内容が書かれているのかイメージしやすいように、目次を載せておきますね。

第1章 腰痛について正しく理解する

  1. 腰痛の8割が原因不明の理由
  2. 骨盤の歪みと腰痛は関係ない
  3. 画像診断では痛みはわからない
  4. 腰痛が遺伝してしまう原因
  5. 遺伝よりも重要なのが仕事環境
  6. 腰痛を起こしやすい生活習慣

第2章 特異的腰痛症を鑑別する

  1. 特異的腰痛症と非特異的腰痛症
  2. 椎間板ヘルニア
  3. ヘルニアだから痛いといった誤解
  4. 椎間板ヘルニアの分類と特徴
  5. 脊柱管狭窄症
  6. 脊柱管狭窄症の分類と特徴7 脊椎圧迫骨折
  7. 脊椎圧迫骨折の簡単な診断法
  8. 骨粗鬆症で痛みが出現する
  9. 腰椎分離症
  10. 強直性脊椎炎
  11. 内臓の関連痛
  12. 脊椎腫瘍と感染症

第3章 非特異的腰痛症を鑑別する

  1. 原因のわからない腰痛症を鑑別する
  2. ぎっくり腰(急性腰痛症)
  3. ぎっくり腰の原因は筋肉の痙攣にある
  4. 椎間板症
  5. 椎間板の役割について理解する
  6. 軟骨終板炎と鑑別する
  7. 椎間関節障害
  8. 椎間関節の痛みの原因
  9. 仙腸関節炎
  10. 仙腸関節による痛みの判定
  11. 筋・筋膜性腰痛症
  12. 脊柱起立筋
  13. 多裂筋
  14. 腰方形筋
  15. 腸腰筋
  16. 殿部筋(大殿筋,中殿筋,梨状筋)
  17. 心因性腰痛
  18. 心因性腰痛を鑑別する方法

第4章 関節への負担について考える

  1. 脊椎の可動域について理解する
  2. 前屈動作で痛みが出現する原因
  3. 後屈動作で痛みが出現する原因
  4. 側屈や回旋で痛みが出現する原因
  5. 脊椎へのストレス量を計測する
  6. 脊椎へのストレスを減少させる
  7. 脊椎の障害部位を特定する
  8. 骨ではなく筋肉に負担をかける
  9. 筋肉が柔らかいと関節が変形する
  10. 体幹のフィードフォワード機能
  11. 腰仙関節の固有感覚低下

第5章 痛みを抑える方法について理解する

  1. 痛みが発生する原因
  2. 痛閾値について理解する
  3. 閾値を100と仮定して考える
  4. プロは効果がある治療を選択する
  5. 原因部位と痛みの特徴を解説
  6. 血管の異常形成が痛みの原因
  7. 療法士がアプローチできるポイント
  8. 痛を定量的に評価する方法

第6章 腰痛に対するトレーニング方法

  1. コアトレーニングの実際
  2. バランスボールの効果
  3. 腹筋よりも背筋を鍛える理由
  4. 非対称な筋収縮を整えて腰痛改善
  5. バランスを整えるトレーニング
  6. 姿勢矯正の基礎
  7. 姿勢矯正が実現できるかを見定める
  8. 支持基底面と重心の関係
  9. 機能的脚長差を改善する
  10. 補高で腰椎の彎曲を整える
  11. 歩行補助具を使用する
  12. 生活習慣を見直してみる
  13. 除圧を意識した運動方法
  14. 活動的に過ごすことの重要性
  15. 脊椎の彎曲で運動方向を決める
  16. 脊椎伸展運動
  17. 脊椎屈曲運動
  18. 骨盤前傾と腰痛
  19. 骨盤前傾を修正する運動①
  20. 骨盤前傾を修正する運動①
  21. 骨盤後傾と腰痛
  22. 骨盤後傾を修正する運動①
  23. 骨盤後傾を修正する運動②
  24. 肩こりに特徴的な姿勢
  25. 肩こりの痛みを改善する方法
  26. 膝痛に特徴的な姿勢
  27. 膝関節の痛みを改善する方法
  28. 潰れた骨は二度と元には戻らない
  29. 背骨が潰れていても腰痛は治る
  30. 腰痛に対する脊椎固定術の効果

第7章 鎮痛系の賦活を図る方法

  1. 最も簡単で効果的な温熱療法
  2. 腰痛にマッサージは推奨できない
  3. 電気刺激を利用した腰痛の緩和
  4. 牽引療法は腰痛に効果がないのか
  5. 腰痛にコルセットは効果があるか
  6. 腰痛テーピング
  7. 鍼灸治療の効果
  8. 薬物療法の効果
  9. 注射療法の効果
  10. 精神的ストレスを解消する
  11. 自律訓練法で状態を整える
  12. バイオフィードバック訓練
  13. 認知行動療法で痛みは治るのか
  14. 認知行動療法と心理療法の違い

いかがですか。第1章から第7章までかなりのボリュームです。

腰痛症でお悩みの方はもちろん、腰痛を予防したい人にとって必要な知識は網羅されていますので、腰痛を知りたい人はぜひ手にとってご覧ください!おすすめですよ。

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