変形性股関節症や股関節唇損傷で手術しない選択肢があってもいい

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「股関節に痛みがあれば絶対手術することになるのか?」

多くの股関節症患者さんが悩む問題について、今回は考えていきたいと思います。

変形性股関節症や股関節唇損傷で手術しない選択肢があってもいい1

股関節にケガや痛みを抱える患者さんとお話していると、必ず口にされる言葉があります。

それは、
「手術しないといけませんか」
です。

そこに至る経過、痛みの具合、インターネットで自分で調べた情報、そして診察で医師に言われた言葉、それらをすべて統合して出てきた言葉で、すごく重みがあります。

理学療法士の学生時代や理学療法士になった頃には、「手術すればまた歩けますよ」と簡単に口にしていましたが、いろいろ学ぶにつれ簡単には言えなくなってきました。

先に結論を申し上げると、手術しないという選択肢を探すことは絶対した方がいいと思います。


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手術は怖い

先日こちらのブログにこんなご質問が届きましたのでご紹介されていただきます。

題名:左股関節の違和感

性別:女性

年齢:20代

診断名:その他疾患

メッセージ本文:
6年くらい前から、長時間座っていると左股関節の違和感があり座っていられなくなる症状に悩まされています。

その他、ハの字に座った状態で上体を倒すと左股関節にひっかかりや痛みを感じる、左足を付け根から上げ下げするとポキポキと鳴るなどの症状があります。

最近症状が悪化してきたので整形外科にかかり、レントゲン・MRIをとりましたが、異常なしと診断されました。ただ、もしかしたら股関節唇に炎症を起こしているのではということでした。

炎症をおさえる注射や股関節鏡手術の可能性についても説明を受けましたが、なるべく手術などは避けたいと思っております。

そこで股関節唇をネットで調べていたところ、先生のホームページに辿り着きメールさせていただきました。

そこで質問させていただきたいのですが、

  • 私の症状からすると股関節唇異常の可能性が高いでしょうか?
  • 整体などで治療、保存療法は可能でしょうか?
  • 放置していると座れなくなる、歩けなくなるなど悪化するのでしょうか?

私は◯◯県△△市在住なのですが、もしご存知でしたら治療院など紹介していただけたら幸いです。

この症状を少しでも改善したいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

年齢がお若いこともあり、なんとか手術を避けたいという気持ちが伝わってきます。

実際、私は医療従事者の立場ですが、手術は正直怖いです。それは医師を信じるとか信じないとかそういう問題ではなく、ただ麻酔をして身体を切ることが怖いです。

それは子ども注射を怖がるのと一緒です。

ただ外科系の先生は切ることで治すことが仕事ですので、それを怖がっていては仕事になりません。ですから切ることが最適な治療方法と判断すれば手術をすすめられます。

今回のお話でいえば、「股関節唇の炎症」と診断されていますが、本当に炎症だけの状態であれば、すぐに手術をする必要はありませんし、炎症を起こしているということは、挟み込みなど、何かしら原因があるということです。

その原因を取り除けば炎症は治まっていきます。逆にこれをしないと注射などは意味がありません。

また股関節唇損傷であっても、 大きな損傷ではない限り、保存療法を試す価値はあります。

ただし整体などは避けて、股関節唇損傷を扱っている理学療法士に診てもらうべきでしょう。

放置していると悪化する可能性はあり、最悪は人工股関節置換術になりますが、現状ではそこまで考えなくても良いのではないでしょうか。


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身体と向き合う

変形性股関節症や股関節唇損傷で手術しない選択肢があってもいい2

もう1つ手術をしない選択肢には良いことがあります。

それは自分の身体のことをたくさん考えることです。

普段は座り方、立ち方、歩き方に気をつけなかった人でも、手術をしたくなくて保存療法で様子をみていくとなれば、いろいろ動作を考えます。

そうしないと変わらないですし、そうしないと保存療法を選択する意味がありませんから。

以前私が担当していた方でも、一緒にリハビリをする中でたくさん運動学を考えてくださって、理学療法士の新人並みに動作に詳しい患者さんがいらっしゃいました。

それぐらい考えてこそ、手術しないという選択肢が初めて意味を成してきます。

まとめ

変形性股関節症や股関節唇損傷で、手術をしない選択肢について考えてきました。

1つ覚えておいて欲しいことは、残念ながら手術でしか改善できない症状もありますし、手術をした方が早く動けるようになる場合もあります。

ですから私個人としては手術はしたくないですが、その方にとって最善の方法が手術であれば、手術をすることをご提案することもあります。

ただそんな場合でも、できる限り「手術しない」という選択肢を探していきたいですし、それが身体と向き合うきっかけになるのであれば、メリットはあると思います。

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