股関節唇損傷の保存療法・リハビリを行っている病院は?

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股関節唇損傷は保存療法でも維持・改善することは可能なのか。

最近当ブログにはこのようなご質問がよく届きます。

股関節唇損傷の保存療法・リハビリを行っている病院は?

股関節唇損傷が日本で注目され始めたのおおよそ10年前。

ただどの病院でも治療をしていたわけではなく、一部の医師によって日本の股関節唇損傷の治療は行われてきました。

その後、2010年にダウンタウンの松本人志さんが股関節唇損傷で手術したことが報道され、その診断名が一気に世に知れ渡りました。

後にも先にも股関節唇損傷がテレビで取り上げられたのは、あのときだけです。(プロ野球選手は時々手術していまが、それほど大きく取り扱われません)


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股関節唇損傷は昔からあった?

先ほど「一部の医師によって」と書きましたが、少し語弊があるかもしれませんね。

いまだったら股関節唇損傷と診断がつくような症状でも、股関節唇損傷という概念が日本に定着していないため、「股関節炎」や他の股関節疾患と診断されるケースも多々ありました。

実際、私が以前担当していた患者さんも股関節痛がありMRIで検査しましたが、診察された先生は違う診断名をつけました。

リハビリを続けたものの一向に改善しないため、別の専門医を受診したところ、ようやく股関節唇損傷の診断名がついたこともあります。

ただ病気やケガの概念や治療が広まるときはいつもそうで、いま話題の病気でも30年、40年前なら違う診断名がついていたはずです。

それは誤診でもなんでもなくて、その病気やケガの概念がないわけですから仕方ないですよねぇ。

じゃあ30年、40年前には股関節唇損傷がなかったかといえばそうではなくて、30年前にも股関節唇損傷はあったと思います。

しかし股関節鏡がいまほど性能が良くなかったため、それを発見することはできなかったのでしょう。(そもそも30年前に股関節鏡はあったのかな?)


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股関節唇損傷の治療は股関節鏡だけ?

股関節唇損傷の治療はといえば、股関節鏡が有名です。

股関節周囲に小さな穴を2~3個開けて、そこから股関節鏡を挿入し、損傷している股関節唇を縫い合わせてたり、股関節唇を傷める原因となっていた大腿骨頚部を削ったりします。

この手術の最大の特徴は低侵襲(術創部が小さいこと)であること。1~2cmの小さな傷で済みます。

股関節唇損傷の術創部写真

術後のリハビリは縫合した関節唇が修復するのを保護しながら、緩やかに関節可動域を拡げたり、筋力低下を予防する運動から始め、積極的な関節可動域運動と筋力トレーニングに移行していきます。

ただし痛みや引っ掛かり、創部の癒着がないか気をつける必要があります。

術後8週目あたりからスポーツ復帰への準備として、片脚スクワットなどを行ない、早い人では術後4ヶ月でスポーツ復帰が可能となります。

股関節唇損傷は手術療法が中心となっており、保存療法についての詳しい報告はこれまでほとんどありませんでした。

先日行われた日本股関節学会学術集会では、一部の病院から保存療法の効果について報告されていましたが、まだまだ少ないのが実情です。


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股関節唇損傷の保存療法を行っている病院は?

こちらのブログにこんなご相談が寄せられました。

題名:病院検索

性別:女性

年齢:50代

診断名:股関節唇損傷

メッセージ本文:
ここ3~4年で股関節が痛みだし、病院に行っては骨に異常がないため関節炎として鎮痛剤を処方されるだけでした。

それで痛みが治まったこともありましたが、今年2月に何度目かの診察でMRIを撮ったところ右前股関節唇断裂と診断がありました。

そこの整形では「もうこれ以上ここでは何もできないので自分で行きたい病院を探してくれれば紹介状を書きます」と言われました。

ただ「放っておいても股関節唇断裂は悪いものではない」とも言われました。

夏くらいには1度症状も緩和されたのですが、9月くらいから鈍痛が続いて病院を探してみるものの、どの病院にかかったらいいのかわからなくなり、こちらにメールした次第です。

「ここの病院が良い」とは言いづらいと思いますが、何ヶ所かご提案いただけたら幸いです。

どうぞよろしくお願いします。

そういえば、股関節唇損傷を専門にされている先生はどうやって見つければいいのでしょうか。

一般的な股関節専門医を探すのは難しくなさそうですが、股関節唇損傷の専門医となるとなかなか難しそうです。

そこで私はこのように返信しました。

>ただ放っておいても股関節唇断裂は悪いものではない、

と、先生がどのような考えでそうおっしゃったのかは分かりませんが、何か対応できる、もしくはこれ以上悪くならないように予防できるならしておいた方がいいですよね。

何県にお住まいかは分かりませんが、股関節の専門医でも、股関節唇損傷を専門に診る先生はかなり少ないのが現状です。

ひとつアドバイスできるとすれば、ホームページなどで股関節鏡のオペをしているかどうかで、股関節唇損傷の治療に力を入れているかはある程度分かる気がします。

これが正しいか方法は分かりませんが、私ならそれで判断すると思います。

そうすると、以下のようなご返信がありました

早速のご返信ありがとうございました。

では股関節鏡手術というワードで検索してみます。

◯◯在住で、病院はたくさんあると思い股関節唇と検索しても人工股関節の手術ばかりが目についてしまいました。

かえって病院がたくさんありすぎて素人にはわからないことばかりでした。

本当は手術などではなく、保存療法で痛みが緩和されるならと思っておりますが、それはそれでなかなか検索に引っかからない状態でした。

股関節鏡で再度検索してみます。本当にありがとうございました。

股関節唇損傷の保存療法と検索しても、保存療法に力を入れている病院が見つからないのは、股関節唇損傷の保存療法というのがまだ確立されていないことが原因なのかもしれません。

そもそも股関節唇損傷自体が注目され始めたのがここ10年くらいで、しかも手術(股関節鏡)が中心でした。

ですから「股関節唇損傷の保存療法やっています」という整形外科医院やクリニックはほとんどありませんし、股関節唇損傷のリハビリを積極的にやっている病院やクリニックが少ないです。

もちろんこれは「いま現在の話」であって、保存療法に対する報告が少しずつ増えてきましたので、今後は変わってくるかもしれませんね。

まとめ

股関節唇損傷の治療、特に保存療法についてお伝えしてきました。

現状では保存療法は手探りの状態ですが、腸腰筋を治療すると股関節唇損傷の痛みや引っ掛かりが改善する症例もあり、今後治療法が確立されていくことが期待されています。

また何か良い情報があればお伝えしますね。

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