サッカー選手の股関節痛と股関節唇損傷

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近年話題の股関節唇損傷に対する関節鏡手術。

まだまだ国内では手探りな部分があるのも事実です。

サッカー選手の股関節痛と股関節唇損傷

最近よくいただくご質問の中に、股関節唇損傷や股関節唇損傷の関節鏡手術後のリハビリがあります。

認知度もあがり、股関節唇損傷と診察されるケースがそれだけ増えてきたということです。

今日はいただいたご質問をご紹介します。(※掲載の許可はいただいております)


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サッカー選手の股関節痛の悩み

いただいたご質問はこちらです。

はじめまして。 私はサッカーをやっている者です。

3年ほど前から股関節周辺に痛みがあり、その時は股関節唇損傷と診断され2010年12月に股関節鏡手術をしました。復帰するまでに4ヶ月ほどかかり、それ以降はほぼ問題なくプレーできました。

しかし、また3ヶ月ほど前からボールを蹴った時に痛みが出始め、整形外科を受診しましたら、一つ目の病院(手術をした病院)では原因不明。MRIでは水腫がありました。それから一応、セカンドオピニオンを受診しましたら臼蓋形成不全でおそらく前下方部の股関節唇損傷していると診断されました。

今回は手術をせずに、保存治療で復活したいと思っています。先生にもその方向をお勧めされました。現在は一度目の病院に月に二回ペースで通院してリハビリをしています。

リハビリでは、歩いている時の姿勢を良くすること、外転筋、外旋筋といったお尻の外側のインナーマッスルを鍛えるのと、体幹トレーニングを毎日行っています。あとは股関節周囲筋のストレッチやセルフマッサージをしています。

最近の症状では、ボールを蹴ると痛みが出ます。また、一番気になるのは仰向けで寝た状態で股関節を屈曲させていくと80度位でつまり感があります。そのつまり感は走ったあとは立っていてもあるくらいで、とても違和感があります。

痛いなと思っていると突然股関節がパキンとなります(弾発股とは違う感じです)。かれこれ3ヶ月経ってもまったく症状が良くならずにいます。

私としてはこのつまり感がなくなればスッキリするような気がするのですが、これは何が原因になるのでしょうか。やはり股関節唇損傷が原因なのでしょうか。

お忙しいとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

(※プライバシー保護のため個人情報には一部修正を加えています)
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股関節唇損傷の痛み?それとも?

サッカー選手の股関節痛と股関節唇損傷2

ご質問に対する私の回答がこちらです。

はじめまして、お問い合わせいただきましてありがとうございます。 理学療法士の國津です。

ご質問の中でいくつか確認しておきたい部分もあります。関節鏡の手術をされた方の股関節がまた痛くなってきた ということでよろしいでしょうか?

まずボールを蹴った時に股関節周囲が痛む場合、鼠径部痛症候群というものも考えられます。この症状ではないか、まず分ける必要があるでしょう。

寝た状態で、曲げていくときのつまる感じというのは、おっしゃるように股関節唇損傷の症状に似ていると思います。ただ腸腰筋の硬さが原因となり、股関節唇損傷に近い痛みを出す場合もあり、その区別もする必要があります。

リハビリでは、歩いている時の姿勢を良くすること、外転筋、外旋筋といった股関節外転筋とインナーマッスル、体幹トレーニングなどを行なっているということですが、このあたりのリハビリは悪くないと思います。

たださきほど申し上げた腸腰筋が硬い場合、ストレッチで腸腰筋を適切に伸ばすことが難しいです。

もしいま通院されていて可能であれば、腸腰筋のマッサージをしてもらえば少しましになるかもしれません。

腸腰筋は身体の奥にあるので、なかなか直接マッサージするのは難しいので、一般的な理学療法士は行わないことも多いので一度相談してみてください。

お聞きした中でやっていくなら、

  • 鼠径部痛症候群ではないか確認
  • 股関節唇の損傷なのか、腸腰筋の症状なのか確認
  • 腸腰筋のストレッチを適切に行えているか確認

まずはこの3つを私なら考えます。

また何かわからないことがございましたら、 私の答えられる範囲でお答えいた致しますので、 ご質問ください。

みなさんそうだと思いますが、一度何かしらの痛みがあり診断を受けると、同じような痛みが出現すると全てその痛みだと決めつけてしまうと思います。

今回の場合、股関節唇損傷のリハビリとしては方向性は間違っていないと思いますので、診断はついておりますが一度違う症状の可能性ではないか確認してみることをおすすめしました。

あと腸腰筋がわからない方はこちらに詳しく書いていますので、先にこちらを一読ください。

参照)
いま話題の腸腰筋とは?

手術後に起こりえる問題を回避する

後日次のようなご返信がありました。

先日質問をさせていただいた、◯◯です。お忙しい中、早急に回答していただき大変恐縮です。ありがとうございます。

今痛めているのは手術をした時とまったく同じ箇所です。説明不足で申し訳ございませんでした。

本日、主治医の診察がありましたので、鼠径部痛症候群のことと腸腰筋について聞いてみました。

つまり感の原因は股関節内でインピンジしてしまうため出あるそうせす。 腸腰筋の硬さもインピンジしてしまう原因の一つとおっしゃっていました。そのためにはランジの動作で腸腰筋を伸ばすようにということでした。

以前「股関節鏡やると腸腰筋硬くなっちゃってなかなか戻せないんだよね~」と言われたことをその時に思い出しました。

今までのリハビリの中で、腸腰筋をほぐすということはしてきていませんでした。 PTの先生もそこには触れていないように思います。

ただ、大腿部の前面をしっかりとストレッチするようにと言われています。ストレッチの方法もしっかりと聞いてきたので、実践して行きます。

今回の診察で再度、診断を見直してみるということでいろいろと股関節を動かしての チェックをしたところ、仰向けで股関節と膝を90度に曲げて内旋させるものは若干の痛み、しかし、股関節を40度の屈曲で内旋させるとびっくりするくらいの痛みがありました。

p>あとはお馴染みのMRIで恐らく股関節唇損傷だろうということになりました。 結局、”恐らく”という診断でしたが。股関節が炎症し、水腫があるそうなのでしばらくは安静にしなければならないようです。

今回は私の方から先生に色々と質問をしたらやっと応えていただけるようになりました。

安静にしなければならなくなってしまいましたが、今はとても前向きにやっていこうと 思えました。

拙い文章で失礼だとは十分承知ですが、大変丁寧にお答えしていただきありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

股関節唇の関節鏡の手術をすると、傷口自体は1.5cm程度でかなり小さいのですが、その傷口が癒着を起こして、前方の硬さをつくってしまうことがあります。

癒着をほうっておくと腸腰筋の短縮につながり、違う股関節痛を生み出す可能性があります。

手術後のリハビリでこのあたりの問題をクリアにしておけばよかったのですが、いまからでもしっかりとストレッチしていけば改善するかもしれません。

まとめ

股関節唇損傷についてはまだまだわからない部分もあり、症状や手術、リハビリの方針は慎重に決める必要があると思います。

とくに診断に関しては股関節唇を専門的に扱う医師に診てもらうことは必須だと思いますので、必ず専門医の診断を仰いでください。

股関節の痛み、つまり、ひっかかりといっても、考えることは多種多様。それに合わせた治療が必要ですよ。

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