坐骨神経痛のしびれや痛みの原因は股関節にあるかも

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坐骨神経痛という疾患名を聞いたことはありますか。

テレビや雑誌で取り上げられることも多いので、名前を知っている方は多いのではないでしょうか。

坐骨神経痛のしびれや痛みの原因は股関節にあるかも

坐骨神経痛とは腰部や殿部、下肢の後面、下腿などにしびれや痛みがでる疾患です。

名前の通り坐骨神経が何らかの原因で圧迫されたり、傷害されたりすることで発症します。

症状はしびれや痛みが中心ですが、ひどくなると歩行障害を引き起こす可能性がありますし、最悪の場合は寝たきりにつながるケースもあります。

坐骨神経痛と診断されても、どの部分で坐骨神経が圧迫や傷害されているのか分からず、原因が明らかにされないことも多いです。

今回は坐骨神経痛を起こす原因とその判定方法、対策についてお伝えしていきます。


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坐骨神経の解剖

その前に坐骨神経の場所を確認してみましょう。

坐骨神経解剖図イラスト6

図の黄色くなっているところが坐骨神経です。(左殿部の表層にある大殿筋を取り除き、見やすくしています)

下肢の神経については前回のブログで詳細をお伝えしていますので、まだご覧になっていなければ先にそちらをご覧ください。

参照)下肢の神経の解剖と覚え方を図で分かりやすく解説します


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坐骨神経痛を起こす3つの原因

では坐骨神経痛はなぜ起こるのか、その理由をお伝えしていきます。

腰椎椎間板ヘルニア

背骨は日々体重を支えているため負担がかかりやすいのですが、背骨と背骨の間にはクッション材の役割を持つ椎間板があり、背骨にかかる衝撃を吸収しています。

椎間板は硬いゴムのような素材で、その中にゼリー状の髄核(ずいかく)があります。

背骨に過剰な負担がかかると、髄核が本来あるべき位置からはみ出して周りの神経を圧迫してしまうことがあります。これを椎間板ヘルニアと呼びます。

坐骨神経は腰椎レベルから出ますので、腰部で椎間板ヘルニアが起こると坐骨神経痛の症状が現れる可能性があります。

腰椎椎間板ヘルニアは、レントゲンではなくMRIで精査すれば判別できます。

腰部脊柱管狭窄症

背骨には全身の神経の元になる脊髄神経が通っていて、この脊髄神経が通る道を脊柱管(せきちゅうかん)といいます。

腰部脊柱管狭窄では背骨がずれたり、年齢を重ねることにより、脊柱管が狭窄し脊髄神経が圧迫されることで発症します。

腰部脊柱管狭窄症が原因となり、坐骨神経の元になる脊髄神経が圧迫されると坐骨神経痛が出現する可能性があります。

こちらもレントゲンでは判別しにくいので、疑われる場合はMRIで判別しましょう。

梨状筋症候群

梨状筋(りじょうきん)は股関節外旋六筋のひとつで、仙骨と大腿骨を結ぶ筋肉です。

背面から見るとこんな感じ。

梨状筋解剖図イラスト背面

正面から見るとこんな感じ。

梨状筋解剖図イラスト正面

梨状筋については以前解剖を詳しくお伝えしていますので、分からない方はそちらをご覧ください。

参照)股関節の深部外旋六筋とはどんな筋肉?解剖と作用をイラストで解説

梨状筋は坐骨神経のすぐ上を通るので、かたくなったり、何らかのトラブルがあると坐骨神経を圧迫して、下肢のしびれや痛みの原因になります。

坐骨神経痛は主に上記3つのうちどれかが原因となり発症することが多いです。


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坐骨神経痛の原因は股関節にある?

今回の記事のタイトルは「坐骨神経痛のしびれや痛みの原因は股関節にあるかも」なのですが、なぜそんなことが起きるのでしょうか?

そのヒントは最後に紹介した梨状筋症候群にあり、その答えは梨状筋の作用にあります。

先ほど紹介した過去記事にも書かれていましたが、梨状筋は外旋運動だけでなく、立位時には大腿骨頭を関節面に引きつける役割があります。

股関節でいうと、梨状筋などのインナーマッスルが関節の適合性を上げる働きをします。

もし股関節に疾患があり梨状筋が過度に働けばどうなるでしょうか?過用により筋肉がかたくなることは容易に想像できます。

現に股関節痛を抱えている方の多くは梨状筋に圧痛があります。

梨状筋症候群では、梨状筋がかたくなることで坐骨神経を圧迫し、下肢のしびれや痛みを生み出します。

股関節痛→梨状筋の過用→梨状筋の硬化→坐骨の圧迫→下肢のしびれや痛み

この流れは可能性として十分に考えられます。

梨状筋症候群の判別方法

ここでは自宅でもできる梨状筋症候群の有無の判定方法をお伝えします。

坐骨神経痛が梨状筋症候群によるものかどうかチェックしていきましょう。

まず仰向けに横になります。

Freiberg’s test1

チェックする側の股関節を画像のように内側に倒して引っ張ります。(画像では右の梨状筋症候群をチェックしています)

Freiberg’s test2

引き伸ばされた梨状筋は坐骨神経をより圧迫するようになるので、梨状筋症候群のあるときは痛みやしびれが強くなります。

この検査はFreiberg’s test(フライバーグテスト)と呼ばれます。

もしこのテストで痛みやしびれが強くなるようであれば、梨状筋症候群が疑われます。

治療では、梨状筋のストレッチをして柔軟性を回復させることで症状が軽減する可能性があります。

梨状筋のストレッチは「股関節外旋筋のストレッチの正しい方法」で詳しく説明してありますので参考にしてください。

まとめ

坐骨神経痛のしびれや痛みの原因が、股関節にある可能性についてお伝えしてきました。

坐骨神経痛によりしびれや痛みは慢性化しやすく、難治性になることも多いです。

ただし、思わぬところに原因がある可能性もあるので、しっかり検査と治療をしていきましょう。

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