股関節の痛みはどこまで緩和できるのか?

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股関節に痛みを抱える方の願いはひとつ、「痛みが少しでもましになれば」ということです。

ただ痛みの改善を願う気持ちが強い余り、痛みが緩和しない方もいらっしゃいます。

股関節の痛みはどこまで緩和できるのか?1
股関節痛の患者さんを担当していると、すごく勉強熱心な方が多いです。

「あのテレビではこんなことを言ってました」

「この本にはこういうことが書かれていますが効果はありますか」

などなど、本当によく調べてご自身で実践されている方がいます。

ただそのがんばりが時には空回りをしてしまって、すごく苦しむ方もいらっしゃるのです。


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人の願いや満足にはキリがない

私は患者さんによくこんな言い方をします。

「以前よりも悪くなっていないですから焦らずにいきましょう」

本来リハビリを進めていくのであれば、どんどん良くなって、痛みがなくなることが理想が、痛みが完全に治らないこともあります。

そんなとき、どうしても他人と比べてしまうと苦しくなります。「あの人はたくさん歩けるのに・・・」「あの人は全然痛みがないのに・・・」そう考えると、それまでの努力が無駄のように感じて、自分の存在すら否定したくなります。

最近よく思うのですが、人間の願いには限りがありません。

  • もっと遊びたい
  • もっと恋人と一緒にいたい
  • もっと家族と過ごしたい
  • もっと良い家に住みたい
  • もっと良い車に乗りたい
  • もっとおいしい料理が食べたい
  • もっとおしゃれな服が着たい
  • もっとお金が欲しい
  • もっと寝ていたい

などなど、誰でも欲望がありますよね。

「痛みがなくなって欲しい」というのも願いで、これはお金や住居などよりも根が深く、悩ましい問題です。

痛みをゼロにしたいと願えば願うほど、現実とのギャップに苦しむこともあります。

だったら、いっそのこと大きく期待することを辞めるというのも手段の1つかなと最近考えるようになりました。

こんなことを言うと、「痛みがなくなることを願ったらダメなのか?」と言いたくなる方もいらっしゃるでしょう。

それはもちろん願うべきです。それを願わずして、リハビリは展開できません。

私が申し上げたいのは、いまの状況をしっかり見極めること、そして小さな改善や変化にも喜びを感じられるかどうかです。

話は少し変わりますが、最近モンスターペアレントに関する新聞記事を読みました。

そこには「お金を払っているのだから、給食前にいただきますって無理に言わせるな!」と親が言ってるそうです。

小さい頃、いただきますって言わなかったら、親にえらく怒られたことがあります。

その食材を作ってくれた方、運んできてくれた方、そして調理してくれた母への感謝の言いを込めて、「いただきます」と言って食べるのです。

それをせずにいきなり食べる人がいたとしたら、どちらがおいしく食事をいただくことができるでしょうか。これは言うまでもありませんね。

これと同じように、日々生きていることや、歩けること、そして痛みが少しでも変わっているのであれば変化していることに感謝できるかどうか、すごく大事だと思うのです。

これには科学的根拠はありません。でもたくさんの患者さんを見ていると、日々の変化を感じ取って、謙虚に感謝できる方の方が良い結果になっています。

そんな意味も込めて私は、「焦らずにいきましょう」と声をかけるようにしています。

まとめ

股関節の痛みはどこまで緩和できるのか、それは正直分からない部分も多いです。

ですから「これをすれば痛みはなくなります!」とか、「絶対治ります!」なんて無責任なことを謳っている治療家のサイトを見ると、あやしいと思わずにいられません。

でも真摯に向き合える方であれば、何らかの変化を出せる可能性は高くなります。

そんな小さな一歩のお手伝ができればいいですね。

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