肩関節周囲炎(五十肩)から股関節痛になる?

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股関節痛と身体のゆがみは必ずつながっています。この機会に一度見直してみませんか?

私は著書「図解入門 よくわかる股関節・骨盤の動きとしくみ (How‐nual Visual Guide Book)」の中で、「骨盤のゆがみは存在せず、骨盤周囲がゆがんでいることによりゆがんでいるように見える」と書きました。

そのゆがみを作り出しているのは、何気ない日常生活の中の動作の繰り返しであることを、当の本人が自覚できていないのが、一番の問題なのです。

私ごとで申し訳ないのですが、先日肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)になりまして、右肩の痛みに悩まされておりました。

肩関節周囲炎は原因のはっきりしたものと、特発性といってはっきりした原因になるものがないタイプがあります。

私の場合おそらく後者で、これといった原因がわからないのに、急に右肩の痛みに襲われました。

手を挙げるのも痛い、寝るときも右を下にすると痛い、治療しているときも痛い・・・、とにかく何をしていても痛い状態でした。

こんなとき理学療法士なのに無力で、肩の治療は自分ではできません。

以前、講習会である理学療法士が「五十肩は自分で治せません」と話していたのを聞いて笑っていたのですが、その意味がわかりました。


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 肩の痛みは股関節につながる?

でも肩関節周囲炎になったおかげで、気づけたことがたくさんありました。それは日常生活における動作パターンです。

右肩に痛みが出現してから、右肩に負担がかからないように、動作パターンを見なおそうとしました。でも利き手でもある右手がついついでてしまうのです。

  • コーヒーを入れるときにポットを持つとき
  • コーヒーカップと持つとき
  • カバンを持つとき
  • ドアを開くとき
  • 電車に乗ろうと定期券を改札にあてるとき
  • 服を着るとき
  • 自転車を駐輪場のロック板に押しこむとき
  • 患者さんの車椅子のブレーキを外すとき
  • 患者さんのトランスファーをするとき
  • 戸棚のカルテを取り出すとき
  • 子どもを抱っこするとき
  • 電子レンジにおかずを出し入れするとき
  • 歯磨きするとき
  • 頭を洗うとき
  • 湯船のお湯をバケツですくうとき
  • パソコンをしているとき etc.

ざっと覚えているときだけで、一日の生活の中で右手に痛みを感じた瞬間はこれだけありました。


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てこの原理で負担を考える

前回のブログで痛みは本人にしかわからないと書きましたが、まさにそんな感じで。特に痛みを感じたのが、手を伸ばして物をとろうとしたときや、重い物を動かそうとしたときです。

上の例でいうと、ポットを手を伸ばしてとろうとしたときや湯船のお湯をすくおうとしたとき、ドアを開けようとしたときです。

そのとき右肩の痛みを同時感じたのは、背中から腰にかけての筋肉を使っている感じと、張っている感じです。

リーチして(手を伸ばして)物を取ろうとする動作は思っている以上に背中から腰にかけての負担を強いています。

これは「てこの原理」の力点と作用点のモーメントアームの比率を考えるとわかりやすいかもしれません。

てこの原理比率

このイラストでいうと、身体の軸(黄色の線)から赤の距離で荷物を持っているときよりも、青の距離で荷物を持っているときの方が、身体には負担がかかります。

「モーメントアーム」と書くとわかりにくいですが、身体の軸の近くで持つか遠くで持つか、そう考えればどちらがしんどそうかわかりますよね。

問題なのは毎日そのような負担を強いる動作をしているにも関わらず、それに気づいていないこと

右利きの方なら右を中心に、左利きの方なら左手を中心に、物を持ち上げるにも、ドアを開くときにも、歯を磨くときさえも、同じ方向の運動を繰り返しています。

身体の歪み

その繰り返しにより、身体のゆがみは確実に作られ、過用(使いすぎ)や誤用(間違った使い方)となると筋肉のコリや痛みの原因となってしまいます。

 まとめ

今回私は肩関節周囲炎になることで、身体のゆがみや右手の過用に気づくことができました。

わざわざ病気やケガを作る必要はないので、みなさんも意識して一日の生活をしてみてください。そして気づいたときには、逆の手や逆の脚を使うようにしてみましょう。

何気ない日常生活にどのようなリスクが潜んでいるのか、それに気づくことから始めてみましょう。

ちなみに、プロ野球選手でも右投げ右打ちの方は、投げるときも打つときも体幹が左回転ばかり繰り返すため、練習では左でキャッチボールしたり、左でティーバッティングをしたりします。

レンジャーズのダルビッシュ有投手が、練習で左投げをすることは有名です。しかも100km/hのスピードがでるらしい・・・。

肩関節周囲炎や肩痛から股関節痛や変形性股関節症も実際にはありえるかもしれませんよ。

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