股関節痛と運動、将来への付き合い方はどうすればいいか?

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股関節の痛みと運動、その両立をどのようにしていけばいいか、その悩みが尽きることはないでしょう。

先日次のようなご質問をいただきました。

はじめまして。

◯◯代の専業主婦、両臼蓋形成不全症で左の股関節が痛いです。痛み出したのは4年くらい前からです。以前がんの手術をして傷が痛いし少しむくんでいたので、右の腕の下に枕を置いて寝ていたため、左向きに寝ることが多かったです。そのころから朝起きると左股関節が痛みだし、整形外科で痛みどめや湿布をもらっていました。

その頃はがんの骨転移がすごく気になってそのことしか聞かなかったのですが、最近通いだした病院で病名がはっきり診断されました。理学療法士さんがいらっしゃる病院なのでリハビリしていただき少し通えば良くなっていたのですが、最近すっきり痛みが治らなくてちょっと調べました。

病気をしてからジムに通いはじめ、運動を始め抗がん剤治療で落ちていた体力が戻ってきたんです。今は短い距離ですがランニングが楽しいんです。ランニングしてから股関節痛が長引いているような感じです。短い距離の市民マラソンにエントリーしています。お医者様は短い距離なら小股で走って、と言われていましたが、最近は走らない方がいいと言うことでした。

理学療法士の先生には市民マラソンに向けてといろいろお話してくださり、家でやる筋トレを教えていただき毎日こなしています。左ひざを去年痛めてしまったのですが、理学療法士の先生のおかげで関節は治ったのですが、太ももの筋肉に鈍痛があります。歩き方での筋肉の使い方の問題みたいです。おしりが痛かったり、今は クリスマスのころに寝違えた首が痛いです。肩も痛いんです。前部左。年なんでしょうか。股関節のせい?

相談はランニングやエアロビクスはやっぱり良くないのでしょうか?今の私にはこのブログにもあったように運動は生きがい。病気をしてからあまり先のことは考えないようにして今を楽しむように生活していましたが、この先病状が進んで手術になったら?とお医者様に聞いたところ、運動が制限されるとのこと。

手術したとしても運動したい。これ以上進まないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?そんなことは無理ですか?痛みがひいたらそのままでリハビリしなくていいのですか?定期的にリハビリには通ったほうがいいのですか?

股関節痛が強いときはあぐらが痛く、長く歩くと痛みがありました。理学の先生には本当にお世話になっていますし、まさに神の手です・・・整形外科ってお薬処方したり注射とか電気かけるくらいしかないと思っていたので、リハビリを最初に受けたときはびっくりしました。

※プライバシー保護のため、一部内容を修正しております。


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股関節の治療 >スポーツ ?

こちらのご質問にお答えをする前提として、私たちの生活や運動の全てが股関節に良くも悪くも負担をかけているということを覚えておく必要があります。

地球では重力の影響を受けますので、それといかに向き合うか、それは二足歩行になった我々ヒトの宿命です。その上で生活や運動をいかに行なっていくか、それを考えていく必要があります。

運動はやはり+αの活動になるので、股関節への負担は大きいです。

ダメかどうかは実際にお会いして診たわけではありませんのでここでは判断しかねますが、痛みを強める運動や運動方法、運動量なら控えるのがいいでしょう。

私の担当している方でも、運動を楽しまれている方はいらっしゃいますが、リスクを理解した上で自分ができる運動を楽しまれています。

ランニングやエアロビクスで痛みがひどくなったり、長く続くのであれば、さきほど申し上げたように運動、運動方法、運動量を再検討するべきだと思います。

とくに運動方法や運動量を再考するだけでも、変わることもあるでしょうから、一度理学療法士と一緒に考えてみてはいかがでしょうか。

症状の進行に関しても、全ての方が進むわけではないですし、適切な運動を適度に行なえば、症状が進行しない方もいらっしゃいます。

また筋力トレーニングで痛みが増強する場合もありますので、そのあたりも一度考えなおしてみてはいかがでしょうか。

定期的にリハビリに通った方が私はいいと思います。それは治療というよりも、定期的にチェックをしてもらうという意味です。

そのあたりも制度的な問題もありますので、受けられなくなっていく可能性もあるかもしれません。

どんな運動をしたとき、どれぐらい動いたとき、どんな痛みがあるのか、そのあたりをしっかり考えていくとヒントは見つかるかもしれません。


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股関節のリハビリに訪れる制度の壁

上記のように御回答申し上げたところ、ご返信をいただきました。

國津秀治さま

こんばんは。早速のお返事ありがとうございました。

私も運動は最近恐る恐るやっているところです。ランニングもジムのマシンだとまだいいのですが、アスファルトの上ではやっぱり衝撃が強いせいか痛くなりますね。マラソン大会の練習もやめるか迷っているところです。

筋トレはお医者様のおっしゃる筋トレ(スクワット等)は申し訳ないのですがやると痛みます。太ももの筋肉から股関節、膝までひびくのです。以前はそのせいでひざのお皿の位置が悪くなってしまったようで力が入らなくなってしまい自転車に乗れませんでした。

理学の先生に教えていただいた運動です。YouTubeにあった大殿筋のストレッチ、大臀筋トレ、お尻上げはもう4か月位やっています。この運動は痛みもなく大丈夫でした。これも勝手にいろいろその他の筋トレを自分で始めてはいけないのでしょうね?

お医者様に診察していただいてもなんだか伝わらないのでどうしたら良いのかと少し困惑しています。やっぱり触って診ていただいている理学の先生に良く相談してみます。

それとリハビリが受けられなくなるとの制限がよくわかりません。どうゆう場合がそれに当たるのでしょうか?

せっかく理学の先生に診ていただいているのに不安です。乳がんになってから昔やっていたテニスができなくなり、旅行に行って家族でテニスをやっていても私は見学でした。楽しいことを見つけてもできないというのは悲しいですね。

勿論私より身体が不自由なかたはたくさんいらっしゃることもわかってはいますが・・・。リハビリしていれば治ると思っていたのでこれからは長い目で通ってみようと思います。とにかく理学の先生に聞いてきます。

またわからないことがあったら教えてください。ありがとうございました。

こちらのブログでは何回かお伝えしておりますが、現在のリハビリテーションに

おける問題の1つが、日数制限です。

日数制限についての詳しい説明はこちらをご覧ください。

「股関節手術後は150日で治る??」
http://kokansetsu-itami.com/kokansetsu-sikkan/cure/456/

「股関節治療の制度上の問題」
http://kokansetsu-itami.com/sonota/ptkunitsu/844/

「これ以上制度に振りまわされないために自分たちにできること」
http://kokansetsu-itami.com/kokansetsu-sikkan/hipriha/848/

簡単にいうと、現在の整形外科での個別理学療法は医師が指示を出してから150日以内しかできないということです。

150日を超えて行う場合は、医師が必要と認めた場合、というルールもありますが、これをするには書類などいろいろ大変です。

また最近は書類を作って提出しても、実施自体を取り消される場合もあります。

ですから大きな病院はそんなリスクを背負わないために、150日しかリハビリはできないと言います。

クリニックではやりくりして、抜け道を探す手もあるのですが、来年の改訂でそれが厳しくなると決まっています。

制度上、同じ医院で、同じ疾患でリハビリを続けていくことは今後は難しくなってきそうです。

運動に関しては医師よりも、理学療法士に聞く方がいいのではないでしょうか。

医師は身体に触れる機会もほとんどないでしょうから、実際の機能を知ってもらうのは理学療法士の方がいいと思います。

筋力トレーニングは自分で進めるよりも、理学療法士と相談しながら、必要な運動を必要なだけ行えばいいと思います。

まとめ

股関節の痛みと運動、制度の問題など、難しい問題ではありますが、痛みと向き合うヒントは、自分の痛みをよく知ることではないでしょうか。

朝に痛いのか、夜に痛いのか、雨の時に痛いのか、寒い日に痛いのか、

どんな姿勢をしたら痛いのか、どれぐらい歩けば痛いのか、

どんな痛みがあるのか、どれぐらい痛みが続くのか、

そのとき薬を飲むとましになるのかならないのか、

歩くときの痛みと立ち上がるときの痛みは同じなのか違うのか、

などなど、痛みに関して考えるべきことはたくさんあります。

痛みをしっかり把握できるようになれば、どの種類の痛みがどんな動作をすると出るのか、どれぐらい続くのかなどがわかり、痛みのでる姿勢を回避することができるようになります。

痛みを回避するだけでなく、自分の身体と向き合うことができるという利点と、治療者に症状を正確に伝えられるという利点もあります。

痛みが強い場合には日記をつけたりして、痛みと向き合うことから始めてみてはいかがでしょうか。

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