人工股関節置換術後の身体の感覚のズレ

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人工股関節置換術後には、手術以前の身体の感覚とズレが生じます。今日はその感覚のズレについてお話していきます。

人工関節置換術身体感覚ずれ

人工股関節置換術だけでなく、人工膝関節置換術をされた患者さんと手術後に話しているとよくこんなことを言われます。

「なんか自分の身体じゃないみたい」

リハビリで行われる関節可動域運動のときにも、股関節や膝関節をどれぐらい動かされているのかわかりにくかったり、歩行中に下肢の関節がどれぐらい曲がっているのかわからないのです。


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身体イメージのズレはどこからくるの?

これは手術で自分の骨を切り取り、人工の関節を置換していることによるものや、手術では皮膚や筋肉、関節包と呼ばれる関節の袋を切っていることで起こるものがあります。

また手術直後には腫脹(腫れ)がひどく、関節を圧迫するため、それによって関節の動いている感じがつかみにくいというのもあります。

この身体の関節のズレは手術をしていない方、もちろん私にもわからないのですが、手術前後にリハビリをするときには次のように説明しています。

感覚のズレを日常生活にたとえると?

自転車に乗られたことがある方なら、普段乗り慣れている自転車ではなく、人の自転車に乗ったときと同じです。

サドルに座った感覚、ベダルを漕ぐ感じ、ブレーキの効き具合などなど、自転車に乗れないわけではないのですが普段とは違う感覚に戸惑うことでしょう。

車ではどうでしょう。

旅先でレンタカーを借りて運転すると、普段乗り慣れているマイカーとの違いに戸惑うのではないでしょうか。

アクセルを踏みすぎたり、ブレーキの遊びが少なかったり、パネルのボタンが全然わからなかったり。

こちらも乗れないことないのですが、普段のようなスムーズな運転とはいかず、ぎくしゃくすることでしょう。

手術後にはこのような感じで、手術した股関節や膝関節に感覚のズレが生じるのです。

どうでしょうか?なんとなくイメージできるでしょうか。

身体のズレ改善する

でも自転車や車の運転では、乗り慣れてくると最初に乗ったときのような違和感は減ってきますよね。

これと同じように人工関節置換術後の違和感も、リハビリを進めて運動を続けていけば、人間の身体がそれに適応して徐々に減ってきます。

ゼロにはなりませんが、おおよそ気にならないようになる方が多いです。

まとめ

人工関節置換術は手術をすればそれで終わりではありません。

しっかりリハビリを進めて、100m歩けるようになるとか、階段が1階分昇り降りができるようになるという動作の量的な改善とともに、うまくできる、安全にできるという質的な改善をはかる必要があります。

質的な改善には細やかな身体機能の改善が不可欠で、上記に述べたような身体の感覚もそのひとつだと言えるでしょう。

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