変形性股関節症になりやすい職業はあるのか?

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変形性股関節症になりやすい職業はあるのでしょうか?

今回は職業と変形性疾患の関係について考えていきます。変形性股関節症だけでなく、膝や腰についても取り上げてみます。

変形性股関節症になりやすい職業はあるのか?

病院でリハビリを担当していると、あることに気づきます。

長年美容師をされていた方が変形性股関節症による痛みで悩んでいたり、元塗装業の方が肩関節の疼痛で悩んでいたり。

職業によって傷める部位が似ていて、就いている職業によって負担がかかる部位(関節)は決まっているような印象を受けます。

変形性股関節症などの運動器の変形性疾患の原因は、特定の疾患に基づくものの他にも、加齢に伴う軟骨の減少、肥満、関節の酷使によるもの言われています。

日常生活で繰り返し行う動作を行うと、関節には過度の負担を掛けることになり、変形性疾患を発症する確率も高いといえます。


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変形性疾患の発症部位

現在の高齢者は、日本が高度成長期を支えた世代であり、男性は建築現場や工場などの肉体労働に従事していた方が多いです。

また女性も、家事がいまのように機械に頼れなかった時代だったので、関節が変形したり、疼痛を訴えたりする方も少なくありません。

仕事である以上、酷使が避けられない部分もあります。

関節への負担を分散する予防策や仕事後のアフターケアが大切なのですが、昔はそんな知識がありませんし、そんなことを言ってられない時代だったのでしょう。

参考までに変形性関節症の発症部位と職業を挙げてみます。

股関節・膝関節

立ち仕事や立ち座りが多い仕事は、股関節及び膝関節に負担がかかりやすいです。

工場などで働く製造業、美容師、飲食店などのサービス業は、代表的な立ち仕事です。特に長年勤務されている方は負担が大きくなっているはずです。

また農作業に従事している人も、中腰で作業することも多く、股・膝関節に負担が大きいといえます。

重い物を上げ下ろしする力仕事では、腰部に大きな負担がかかります。

男性では建築業、製造業、配達業に多くみられ、女性では介護・保育に携わる人に多いです。

重い物を持つ職業だけではなく、座りっぱなしでデスクワークをしている人も、腰を酷使している状態であると考えた方が良いでしょう。

肩関節

先ほども少し触れましたが、塗装業など肩を一定の角度で止めながら作業する職業に多いです。

他にも美容師や学校の先生、歯科医などもなりやすいといわれています。

最近多いのはこれですね。原因は簡単で長時間パソコンで仕事をされる人です。

パソコンで仕事をされている方以外にも、スマホ使用の影響も無視できません。


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職業よる変形性疾患を防ぐには

では職業病ともいえる変形性疾患を防ぐには、一体どうすればいいのでしょうか。

立ち仕事が多い場合、片方の股関節に体重を乗せるような立ち方はできるだけ避け、両方の股関節に均等に体重が分散するように立つ姿勢を意識しましょう。

また、体重がオーバーして肥満になっている方は、体重を適正にコントロールすることで関節への負担は軽くなります。

腰に負担のある方は、良い姿勢で作業することが必須ですし、少なくとも1時間に1回程度立ったり歩いたりして姿勢を変えるようにしましょう。

頚に問題がある方は、パソコンの高さを目線と合わせることと、座る姿勢をよくすることが重要です。

あとスマホを使用するときにも目線がどうなっているか気をつけるようにしましょう。

担当した実際のケース

私が担当したケースでは、40年ほど美容師として活躍されていた方が、変形性股関節症と側彎症でリハビリを受けておられました。

股関節の変形も重度で、変形により股関節の上に真っ直ぐに体重を乗せることができないため、立ったり歩いたりすると股関節周囲の筋肉が過剰に反応し、痛みを誘発する状態でした。

リハビリでは、痛みが出にくくすることはできますが、痛みの原因となる股関節の変形を矯正することはできません。

また側弯症により真っ直ぐ立つことが困難で、体重を適切にコントロールできない状態にあったため、悪循環を生み出していました。

最終的には人工股関節置換術を受けられ、現在では何とか自宅で介護サービスを受けながら独居されています。

また塗装業をされていた男性は、男性には比較的珍しい両側変形性膝関節症でした。

お話を伺うと、日中はほとんど立って塗装していることが多かったそうで、膝関節にも以前から痛みがあったそうですが、気にせずに仕事を続けていました。

職人として働いている間はよかったのですが、定年退職すると家でテレビを見ていることが多くなり、運動量が急激に減りました。

その結果、膝関節周囲の筋肉も衰え、歩く度に膝が痛くてたまらない状態になりました。

最終的には両膝関節の人工膝関節置換術を行い、現在は訪問リハビリを受けながら自宅で過ごしておられます。

まとめ

変形性股関節症になりやすい職業についてお伝えしてきました。

変形性疾患による関節痛は痛くなってから気づく方がほとんどです。

どんな疾患でもそうですが、なってから対応を考えるよりも予防することが大切です。

現在、立ち仕事が多い方は、関節の負担など気にしていないと思います(気にしている暇がないと書くべきかもしれません)が、長期的な視野で自分の身体のことを考えるようにしてください。

未来の自分を変えられるのはいまの自分ですよ。

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