介護が必要な人の入浴方法は◯◯に聞け!

スポンサーリンク

介護が必要な人はどうやってお風呂に入ればいいのでしょうか。健常者にとっては当たり前のこんな日常の一場面にもリハビリの知識は活かされれます。

以前訪問リハビリであるお宅に伺ったとき、お風呂の入り方について聞かれたことがあります。

在宅でのADLを考えると、トイレや階段昇降など、いくつか問題となる生活動作はありますよね。その中でも入浴は大きな問題になることが多いです。

なぜ大きな問題になることが多いのか?それは入浴介助は他のADLの介助より難しく、また入浴時の事故も多いからです。

入浴介助をしたことがある方なら分かると思いますが、トイレや更衣などと比べると難しいですよね。だって当たり前ですが、裸になっていますので、衣服をつかんで介助することができません。また床が濡れているので、フローリングや畳と比べて滑りやすい環境になっています。

もっというなら蒸し暑いので、患者さんご本人だけでなく介助者も、脱水症状などの体調不良を起こす場合もあります。

介助が難しいのでご自宅での入浴を諦めて、デイサービスやデイケアに行ったときだけ入浴する方も多いです。


スポンサーリンク



入浴方法が分かれば可能になる動作もある

理学療法士になった直後、脳卒中の患者さんの退院前訪問でご自宅に伺ったことがあります。その患者さんはお風呂が大好きで、なんとか自宅で入浴できないかとおっしゃっていました。幸い数mなら杖がなくても歩けるレベルだったので、浴槽の出入りも可能だと私は考えていました。

いざご自宅に伺うとかなり立派なお家で、浴室は介助者が入っても問題ない広さでした。ご一緒に浴槽の出入りを練習したのですが、手すりさえあれば見守りレベルでできることが分かったので、浴室の必要な部分に手すりをつけてもらうことにしました。

そのとき、ご家族がこんなことをおっしゃっていました。

「こんなん誰も教えてくれないから助かります」

私はリハビリの仕事をしていますので、介護や介助が仕事の一部となっています。でも一般の方は、家族が病気やケガをして、介護状態になったときに初めて「介護ってどうしたらいいんだろう?」と考えてしまいます。

では家族が自宅での介護が必要となったとき、どのようにしてその方法を調べるのでしょうか。少し前なら本屋にいって書籍を探していましたが、現在ならインターネットで情報を探す方が多いでしょう。

でもホームページやブログで介護や介助の方法を、動画や画像を用いて細かく解説してくれている人は正直少ないです。

理学療法士や作業療法士の訪問リハビリや、退院前訪問指導を受けられる方はいいのでしょうが、全員がその状況にあるわけではありません。

またケアマネに相談しても、あまり良い回答をもえらないことがあります。ケアマネは元々はいろんな職業(介護福祉士、看護師、理学療法士、作業療法士、薬剤師など)をしていた人がいますから、人によっては介助の方法を知らない人も多いです。

この方の場合は、入浴できる動作レベルはありましたが、手すりを取り付ける位置を間違えたり、方法が分からなければご自宅での入浴という希望が叶わなかったのです。

専門知識は誰かを助けるためにある

理学療法士や作業療法士が持っている専門知識は誰かのお役に立つためにあります。それは目の前の患者さんを救うためだけではありません。

目の前の患者さんと考えると、自分が実際に関わる患者さんしか関わることができませんが、その知識を発信することでたくさんの人に知ってもらうことができます。

今回ご紹介した入浴の件も、理学療法士や作業療法士にとっては当たり前の方法をお伝えしただです。それでもご本人やご家族にとっては、分からずに困っていることなのです。

以前税理士さんに税金に関する基礎的な質問をしたら「そんなことも知らんの」って言われたことがあります。私は税金の専門家ではありませんので、税金に関しては知らないことだらけです。

所詮餅屋は餅屋で、知らないことは専門家に教えてもらう方がより良い答えが得られることが多いです。

だって専門家は一般の人が知らないことを知っているから、その専門性に価値が生まれるのですから。

コチラの記事もおすすめです

lpバナー股関節