股関節に痛みがあるなら外出時にこんな一工夫で少し楽になるかも

スポンサーリンク

股関節に痛みがあり、外出が億劫になっていませんか?今回はそんな方にお贈りする外出時のちょっとした一工夫です。

股関節痛だけでなく、変形性膝関節症などの膝痛でも効果がありますので、ぜひ参考にしてください!

股関節に痛みがあるなら外出時にこんな一工夫で少し楽になるかも

変形性股関節症や臼蓋形成不全で、外出が億劫になる方は非常に多いです。

でもどんなに股関節が痛くても、主婦なら買い物に行かないといけませんし、お勤めの方なら出勤しないといけません。

痛みが強く自宅に閉じこもりがちになると、活動量が落ちて筋力低下につながるだけでなく、何より前向きな生活を送れません。病院や施設で働いているとすごく実感するのですが、やはり外の空気を吸うって大事です。

そんな方のために今回は外出時にする一工夫についてお伝えします。


スポンサーリンク



痛み止めの薬に頼っていませんか?

まず初めに、変形性股関節症などで股関節に痛みのある方にお聞きます。痛みが強くて外出しようか迷ったとき、どのような対処をされていますか。

痛み止めの飲み薬と答える方が多いかもしれませんね。

痛み止めの飲み薬を飲むこと自体は悪いことではありません。

でも当然ご理解されていると思いますが、痛み止めの飲み薬で変形が改善するわけではありませんので、その場しのぎにしかなりません。

筋トレやストレッチは関節の保護のために有効なので続けるべきですが、すぐに効果がでるわけではありません。

股関節には常に体重がかかり続けていますので、どうにかして関節にかかる負担を少なくしてやれば外出時の痛みが薬を飲まなくても和らぐかもしれません。

そんなときにはぜひ試して欲しいいくつかの工夫が今回のテーマです。


スポンサーリンク



股関節に負担をかけないための荷物の工夫

どんなカバンを持つべきか、そして荷物を持つ手はどちらがいいのかについてお伝えします。

どんなカバンを持つべきか

お勤めの方は片手で持つタイプのカバンか、肩にかけるタイプのカバンを持つ方が多いのではないでしょうか。

ただし後述しますが、片方の手や肩でカバンを抱えると、知らないうちに股関節に過度の負担がかかっている可能性があります。

また股関節への負担を小さく済ませても、片方の手で荷物を抱えていると歩容が絶対変わりますので、あまりおすすめできません。

股関節痛外出時かばん工夫1
引用) 図解入門よくわかる股関節・骨盤の動きとしくみ

外出時にはどちらかの手や肩に負担がかかるカバンよりも、左右均等に荷重されるリュックサックの使用を私はおすすめしています

リュックサックなら両手が空くので杖を持つこともできますし、もし転倒したときには手をつくこともできます。

リュックサックが重くなりすぎると、身体の前後のバランスが変わって歩容が変わりますので、荷物はできる限り軽く済ませるのもコツですよ。

荷物はどちらの手で持つの?

リュックサックが使えればいいのですが、どうしても片手で持つタイプや、肩にかけるタイプのカバンを使わないといけ方もいらっしゃるでしょう。

そんなカバンを使っている方にお聞きしたいのですが、おでかけ時にカバンを持つとき、もしくは買い物をしたとき、どちらの手で荷物を持つか意識していますか。

このような質問をすると、半分以上の患者さんは「どっちだったかな・・・?」と答えます。

でもそれが痛みを助長しているかもしれませんよ。実は荷物をどちらに持つかで股関節への負担は大きく変わってきます。

たとえば右脚に痛みがあるとします。

股関節に痛みがあるなら外出時にこんな一工夫で少し楽になるかも1

このように歩行中に痛みのある側で片脚立ちになったとき、痛みのない側の左手に荷物を持っていると、股関節を支点とするテコの柄が長くなります。

そうすると股関節への負担が増加するだけでなく、股関節の外側(写真の場合では右脚の)の中殿筋や大腿筋膜張筋にもかなりの負担が生じます。

荷物を持つときには、痛みのある股関節側の手で荷物を持つようにします。

こちらも写真で確認してみましょう。

股関節に痛みがあるなら外出時にこんな一工夫で少し楽になるかも2

痛みのある右手に荷物を持つと、左手で荷物を持つときよりもテコの柄が短くなりますし、荷物左半身の体重と釣り合いをとろうとするので股関節や筋肉への負担は軽減します。

あと前者と後者では歩き方が大きく変わります。

健康な方でも思い荷物を片手で持つと横揺れが起こりますが、上の例でいうと左手で荷物を持った場合には横揺れがかなり大きくなります。

適切な歩き方ができないということは、それだけ股関節には負担がかかるということです。

このように荷物の持つ手を代えるだけでも、股関節にかかる負担は軽くすることができます。

たったこれだけのことですが、これを習慣化するかどうかで先々の股関節の状態は大きく変わる可能性があります。

「ちりも積もれば山となる」ということです。コツコツした積み重ねを意識してください。


スポンサーリンク



股関節に負担をかけない杖の使用法

次は杖の使い方についてです。

杖はどちらの手で持つの?

股関節に痛みを感じられている方の中には、杖を使用している方もいらっしゃると思います。

股関節に負担をかけないために、杖をどちらに持ったらよいかご存知ですか?

答えは先ほどの荷物とは反対で、痛みのない側で手に杖を持ちます

その理由は2つあります。

ひとつは、痛みのある側の手に杖を持って歩いて体重を支えようとすると、腕と脚の振りが逆になってしまいます。

画像で確認してみましょう。

股関節に痛みがあるなら外出時にこんな一工夫で少し楽になるかも3

通常の歩行では、右脚を前に出すときは左手を前に出しますが、画像の様に杖を痛みのある側の手に持つと、体重を支えるためには同じ側の手と脚を一緒に出さなくてはなりません。

すると、ちぐはぐな歩き方になってしまい、うまく痛みのある脚の負担を減らせません。

もうひとつ。痛みのある側の手に杖を持った状態で、痛みのある脚の負担を少なくしようとすると、痛い方の脚に乗りかかるような姿勢になってしまいます。

これも画像で確認してみましょう。

股関節に痛みがあるなら外出時にこんな一工夫で少し楽になるかも4

このような姿勢では、痛い方の脚にかかる負担をうまくコントロールすることができません。

負担がかからないといえばかからないのですが、バランスも取りにくいですし、何より歩容が乱れます。

せっかく杖を使っても荷重量をコントロールできないばかりか、かえってバランスを崩しやすくなるなら本末転倒ですね。

杖歩行について詳しく知りたい方は以前ブログで紹介していますので、そちらをご覧ください。

参照)杖の使い方 正しい一本杖での歩行を動画で解説

他人の目が気になるなら

「杖を使うと年寄りみたいに思われるので恥ずかしい」と話される方は多いです。

本当は痛いのに無理に我慢していては股関節を余計に悪くしてしまう可能性もありますので背に腹は代えられません。

もし他の人の目が気になって、杖を使っている姿を見られたくないという場合は、折りたたみ式の杖を使えばいいでしょう。

こんな杖です。

最近の折りたたみ式の杖はかなりコンパクトになります。

外出する際には使用し、誰かと会う直前にリュックサックにしまえばいいでしょう。

杖を使うときの注意点

杖を使うと関節にかかる負担はおおよそ2割減らせます。これは紛れもな事実です。

ただし杖を持つと、多少なりとも歩容は乱れますので、それによって適切な歩行ができなくなる人がいます。

杖を使って股関節にかかる負担を減らしたいのに、歩容が乱れて荷重時にかかる負担が思っているほど減らせなかったり、変な歩き方の癖がついてしまったりすることもあります。

杖を使えば大丈夫というものでは決してありませんので、トータルで自分に必要かどうか、また必要な場合はどんな歩行をすればいいか考えましょう。

外出に向いている履物は?

どんな靴を履けば外出の負担は減るのでしょうか?

ハイヒールや革靴、草履、サンダルなどの靴は身体に良くなさそうなことは容易に想像できるのではないでしょうか。

靴底が硬くクッション性のないものは避け、足の指のところで曲がる運動靴やスニーカー、ウォーキングシューズを選びましょう

股関節に痛みがあるなら外出時にこんな一工夫で少し楽になるかも5

実際には、ハイヒールでも適切な歩き方ができれば股関節にはそれほど負担にはならないでしょうし、クッション性のある運動靴でも歩き方が悪ければ股関節には負担がかかります。

外出時に調べておくこと

長い距離を歩くときにはできるだけ余裕をもって行動します。痛みが出たり、疲れたりする前にこまめに休憩をとるようにしましょう。

電車を利用するときにはエレベーターやエスカレーターを利用し、股関節に過度な負担がかからないようにします。

駅のエレベーターやエスカレーターの位置は、インターネットで確認することができますので、事前に確認しておくと便利です。

またバスを利用するときにはノンステップバスを利用すれば、高い階段を登る必要がありません。

どれくらい歩けるかどう判断する?

よく患者さんに「どれくらい歩いても大丈夫ですか?」と聞かれます。

この答えは人によって違いますので、「10分なら大丈夫」とか、「1kmは歩けるでしょう」と答えるのは難しいです。

そんなときには何か基準を作っておけば分かりやすいです。

私がおすすめしているのは以下の基準です。

初めは近い場所や短い距離から始め、

  • 出かけている最中に痛みが出ない。
  • 帰宅後、もしくはその日のうちに痛みが出ない。
  • 翌日や翌々日に痛みが出ない。

この3つの条件を満たせば徐々に距離を伸ばせばいいでしょう。

まとめ

外出時に股関節の負担を減らす日常生活での工夫をお伝えしてきました。

股関節の痛みは毎日の積み重ねで関節への負担が大きくなり生じたものです。

その負担を日常の中で少しずつ少なくできれば、股関節は楽になっていく可能性があります。

こういった小さい積み重ねが数年後の股関節の状態を左右することもあるので、手術が必要になるような重大な問題を抱えてしまう前に、少しずつ対策をとられてみてはいかがでしょうか。

コチラの記事もおすすめです

lpバナー股関節