生活リハビリの本当の意味とは?

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リハビリの世界ではよく「生活リハビリ」という言葉を使います。でも生活リハビリという言葉を間違って使っている人を時々見かけます。

今回は生活リハビリについて考えてみましょう。

生活リハビリの本当の意味とは?1
回復期のリハビリの現場や介護施設ではよく「生活リハビリ」という言葉を耳します。

「◯◯さんの生活リハビリは✕✕です」

「今日は生活リハビリをした?」

などなど、リハビリに携わっている人なら一度は聞いたことがあるでしょう。

この「生活リハビリ」という言葉にいつも何か違和感があって、ずっともやもやしていました。

その答えが今回のお話です。


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生活が全てリハビリとなる

生活リハビリの本当の意味とは?2

その前に「リハビリ」という言葉の語源をご存知でしょうか。

リハビリは正しくは「リハビリテーション(rehabilitation)」の略で、『再び』を意味する「re」と、『ふさわしい、適した』を意味するラテン語の「habilis」、そして『~すること』を意味する「tion」が合わさった言葉です。

リハビリにはそういう意味があるので、生活リハビリを違う言葉で表すと「再び生活に適した状態にすること」でしょうか。

こう書くと、何となく違和感はないですか。私にはあります。

生活というベースがあって、その生活にいまの状態(動けるレベル)を無理矢理当てはめていくこと感じです。

これを「生活リハビリ」と呼んでいるのです。これっておかしいと思いませんか?

一方、こんなことをおっしゃる患者さんがいます。

「毎日自分が動くことや生活の全てがリハビリだから」

なるほど、すごく良い考えです。

この「動作や生活の全てがリハビリ」という考えや言葉を私もよく使います。なぜなら、私自身もそれを日々痛感しているからです。

たとえば、ダイエットをしようと思ったとき、偶然新聞にトレーニングジムの広告が入っていると、「ジムに行きたいなぁ」と考えます。

でも実際いまの生活リズムを考えたとき、トレーニングジムに行く時間がとれるかと言われれば、とれないことは自分でも理解しています。

それよりも駅まで原付で行ってるのを自転車に変えたり、駅や職場でエレベーターやエスカレーターを使わない方がよっぽど効果的です。

仏教の言葉に「行住坐臥(ぎょうじゅうざが)」という言葉があります。

行住坐臥とは、

行:行くこと
住:住む(そこにいること)
座:座ること
臥:臥床すること(寝ること)

のことを指し、「普段」とか「いつも」という意味になります。

ダイエットでいえば何もトレーニングジムに通う必要はなく、行住坐臥の精神が大切で、普段の生活全てがダイエットに生かせるのです。

先ほどご紹介した患者さんの言葉にも通じるところで、患者さんの動作や生活の全てがリハビリになるのです。

これは生活というベースに当てはめているのではなく、立ったり、歩いたりするリハビリというベースの上に生活があるイメージです。

小さいことのようですが、これは本当に大きな違いです。ここは間違えないようにしたいですね。

まとめ

生活リハビリの意味についてお伝えしてきました。

大切なのは、生活をリハビリとして捉えようとするのではなく、リハビリを生活として捉えることです。つまり、生活という目線でリハビリを考えるのではなく、リハビリという目線で生活を見ていくというべきでしょうか。

そうすれば立っていること、歩くこと、すべてに意味があることが分かってきます。

もしややこしいのであれば「こんな考え方があるんだ」ということだけでも、頭の片隅に留めていただければ幸いです。

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