股関節手術後や脳卒中の介助はどの程度助ければいい?

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ご家族が股関節の手術をしたり、脳卒中になったりして日常生活動作に介助が必要になった場合、どれぐらい介助をすればいいのでしょうか。

介助どれぐらいするのか

訪問リハビリテーションに携わって約6年になりますが、ご自宅でご家族が日常生活動作を介助される場面をみかけることがあります。

ここでいう日常生活動作とは、寝返りや起き上がり、座位、立ち上がり、車椅子への移乗、立位、歩行などを指します。

そのときいつも気になるのが、介助者の介助量。たいていの場合、介助量は多すぎます

「介」という字の語源

介には2つ意味があって、1つは「介入する」など「間に割って入ること」を意味します。もう1つは「介助」など「支える」という意味です。

介という字の語源


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私の考える介助の基本

介助をするときに、私は次のようなことを考えています。

私の考える介助の基本

その1 : 安全に行えること
その2 : 本人も介助者も安楽であること
その3 : その人の機能を妨げず最大限発揮してもらうこと

この3つをいつも考えて介助をしています。

安全なことは言うまでもなく、楽にその方の能力を最大限発揮してもらう、理学療法士としてそれが理想です。

ただしその方の機能を最大限に引き出そうとすれば、介助は最小限にする必要がありますので、安全性は可能な範囲内で下げる必要があります。

また安楽にしようとすると、逆に介助量を上げてしまう場合もありますので、この3要素のバランスはとても重要です。

ご家族が介助されるときには安全性が重視されるため、本人の機能が発揮できず、本人も家族もしんどい思いをすることになります。

これは家族が介助をあまり理解されていないために起こるのですが、意外なことに介護のプロである介護福祉士やヘルパーも理解されていない人が多いです。あまり運動学的なことは学ばないからでしょうか。

特に介助効率を上げる(スピード重視)ことに自然と終始する人は、3つの要素全てを無視してしまう方もいます。

では前置きが長くなってしまいましたが、では介助はどうすれば良いのか、そのポイントは?

介助のポイント

その人の機能や動きを邪魔しない

これは歩行の介助を考えればわかりやすいです。

杖で歩く人を介助する場合、動作レベルにもよりますが、このように横から介助することもあるでしょう。

介助はどれぐらいすればいいのか

そのとき介助人は力を入れて強くつかんだり、持ってはいけません。

どれぐらい介助すればいいのか2

力が入っている感じが伝わると、介助される側も自然と力が入ってしまい、動作レベルは必ず落ちてしまいます。

もし転倒しそうになったときに支えられるようにしておく必要はありますが、ずっと強くつかみ続ける必要はありません。

介助のヒントは救急救命時の対応にある

誰か倒れている人を発見して救急救命措置を行う場合、第一発見者は近くに駆け寄り呼びかけをしたり、脈や呼吸を確認します。

その後、周囲に人がいれば、
「救急車を読んでください」
「AEDをとってきてください」
など指示を出します。

このとき第一発見者がパニックになって、
「だ、だ、だれかぁーーーーーー、きゅ、きゅ、救急車!!!!」
とパニックのまま指示を出すと、指示を出された人もパニックが伝染してうまく行動できません。

7月9日からフジテレビ系列で放送が始まった「救命病棟24時」の第1話をご覧になりましたか?

その話の中で、多くの急患を受け入れる準備をするシーンがありましたが、その際に救命センターの医局長・小島楓(松嶋菜々子)は患者さんに伝わるので慌てないように行動するように指示していました。

救命措置と同じく、介助者の緊張は介助される側の緊張となり伝染してしまいます。だから力強くつかむのはダメなのです。

まとめ

介助量についてお伝えしてきました。

ひとことで介助といっても、ただ単に助ければいいというわけではないことがご理解いただけたと思います。

介助のポイント
相手の動作レベルや動作のタイミングに合わせて、必要なときに、必要なだけ支えてあげるのが本当の介助です!

変形性股関節症の末期や人工股関節置換術後など、ご家族の介助が必要な方はぜひ参考にしてください。

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